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2024.04.22

実は2代目だった渋谷駅前の忠犬ハチ公像

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ハチのお墓は上野教授と同じ都立青山霊園に

渋谷駅前の待ち合わせ場所として有名な「忠犬ハチ公像」。ハチは東京帝国大学(現・東京大学)教授で愛犬家の上野英三郎氏が飼っていた秋田犬で、飼い主が死去(飼い始めた翌年に急死)した後も駅前で主の帰りを毎日待ち続けたことで知られています。その逸話が新聞で報道されると、一躍有名となり「ハチ公」としてかわいがられました。ハチ公像が建立されたのは1934(昭和9)年4月のことで、除幕式にはハチ自身も出席していますが、その翌年3月8日にハチが死亡。4日後、渋谷駅で告別式が行なわれ、僧侶16人による読経も執り行なわれました(花環や生花も多数あり、香典は18万円余り集まった)。その後、ハチは上野教授と同じ都立青山霊園に葬られました(写真上=上野教授の墓所内にあるハチのお墓〔石製の祠〕)。ハチの遺体は剝製にされ、東京・上野の国立科学博物館に所蔵されています。

戦時中の金属供出で没収後、終戦前日に溶解

渋谷の忠犬ハチ公像の前では、ハチが亡くなった翌1936年から例年4月8日「忠犬ハチ公の日」に、慰霊祭が行なわれます(桜の開花時期に合わせて、命日より1ヵ月遅らせて開催)。現存するハチ公像は、実は終戦3年後の1948年に再建されたもので、初代ハチ公像は戦時中の金属類回収令により金属供出されています。当初は終戦までの一時保管という名目で撤去されたのですが、天皇陛下による玉音放送の前日(1945年8月14日)に鉄道省浜松工機部で溶解され、機関車の部品になったことが判明しています。

渋谷以外、海外にも設置されたハチ公像

ハチ公像は渋谷以外にも存在します。一つは、ハチが生まれた秋田県大館市で、大館駅前に渋谷駅と同型のハチ公像があります(同像も戦時中に金属供出され、1987年に再建)。またハチと教授が一対となった銅像が、上野教授の生誕地である三重県津市の久居駅東口のほか、教鞭をとった東大本郷キャンパス(東京都文京区)や米・ニュージャージー州のペット霊園(東大の像の複製)にも建立されています。米国の像は、邦画『ハチ公物語』をリメイクしたリチャード・ギア主演のハリウッド映画『HACHI約束の犬』に感銘を受けて、オーナーが建立したものです。日本でもペットと一緒に眠れる霊園が増えていますので、愛犬の石像や影彫りの石板などを石材店につくってもらい墓前に設置されてもよいでしょう。

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