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【樹木葬】⾥⼭型?公園型?それぞれの特徴、費⽤、注意点を解説

この記事の目次はこちら!

近年注目を集めている新しいスタイルのお墓に樹木葬があります。伝統的な墓石を用いたお墓ではなく、樹木や草花を墓標とするものです。明るく開放的な景観、さらには承継不要で墓じまいの心配がないことなどが、注目の理由として挙げられます。

樹木葬は主に「里山型」と「公園型」に分類されますが、この記事では、それぞれどのような違いがあるのかについて、特徴、費用、実際に選ぶ際の注意点などをふまえて、利用者の目線に立って分かりやすく解説いたします。

また、樹木葬にしようかどうか悩んでいる方、そもそも樹木葬がどのようなお墓なのかを調べている方のために、墓石、納骨堂、散骨と、樹木葬との違いについても触れています。

最後まで読み進めていただくことで、きっと樹木葬についての理解が深まることでしょう。

樹木葬には「里山型」と「公園型」がある

まずはじめに、樹木葬を大きく分ける2つのタイプ、「里山型」と「公園型」についての概略を解説いたします。

里山型とは

里山型とは、自然の里山全体を墓地とした樹木葬のことです。

日本で初めて樹木葬墓地を開園したのは岩手県一関市の祥雲寺です(現在は子院の知勝院が管理運営)が、祥雲寺の実現した樹木葬こそが、里山型のモデルと言えるものです。その特徴は、里山の環境保全と死者供養をひとつにしている点です。

墓地の研究に詳しい学者の槇村久子さんの論文『樹木葬墓地の多様化とその意味と背景 そして共同墓の進展』には、樹木葬の着想の経緯が次のように書かれています。

もともと里山は地域の人々が生活の中で手入れすることで維持されてきた。 それが放置されれば景観も植生も崩れていく。当時の祥雲寺住職の千坂嵃峰氏が地域の生命の源である川を何とかしようと地域の活動を始める中で、樹木葬が着想された。

こうした理念のもと行われている里山型樹木葬は、環境にやさしいお墓でなければなりません。そのため、墓石やカロートなど、自然環境に負荷がかかるものは原則として用いません。

公園型とは

公園型とは、自然の里山ではなく、墓地や霊園の中に作られた樹木葬区画のことです。霊園の一区画で樹木葬を実施しているところもあれば、霊園全体を樹木葬というコンセプトのもとに造成したところもあります。

里山型の場合、地方や郊外など、山がある場所でしか樹木葬墓地を開設できませんが、公園型の場合は、樹木を用いたお墓というコンセプトのもと、都市部や平地でも樹木葬が行えます。

樹木葬霊園は、いまや日本全国で見ることができますし、横浜市メモリアルグリーンや東京都立小平霊園など、公営霊園でも樹木葬を取り入れているところがあらわれています。

里山型樹木葬

それではまず、里山型の樹木葬について、詳しくご紹介いたします。

特徴

里山型には、次のような特徴が挙げられます。

土を掘って埋めるだけ

里山型の樹木葬の埋葬は、実にシンプルです。自然の里山の土を掘って埋めるだけです。大規模な墓石工事も、カロート(骨壺を並べるための土中の空間)も必要ありません。里山型では、自然への埋葬と環境保全の両立を目指しているため、埋葬自体も自然の生態系を活かす形で行われます。

また、ひとつの区画の中に複数の遺骨を納められることが多く、その場合は配偶者や家族が同じ場所に入ることも可能です。

埋葬地に植樹をする

埋葬地にはその地域の風土に合った草花を植樹し、これを墓標とします。また、木札を立てることで、誰が眠っているかがひと目で分かるようにします。

墓石の代わりとなる花木は、霊園側がその地域風土に合った花木を数種類用意し、その中から施主が選びます。岩手県一関市の知勝院の場合は、ツツジ、エゾアジサイ、ウグイスカグラなどが推奨されています。

また、区画と区画の境界も杭やロープなどで示されるので、自然の景観や生態系がおびやかされることがありません。

自然環境を生かした埋葬が行える

里山型は、人工的に作られた霊園ではなく、自然に出来上がった里山の中で埋葬を行ないます。環境にやさしく、自然に溶け込めることにポジティブな印象を抱く人が多いようです。「墓地を作る」ではなく「里山を墓地にする」という発想に基づいて営まれているため、人工的な造成工事や構造物などがありません。山や里そのものの自然環境を活かし、その中に溶け込んでいく形で埋葬をするのです。

これまでの霊園と言えば、山を切り出し、土地を均し、大量の建材(コンクリート、砕石、鉄筋など)を使って基礎工事をして、造成されてきました。

それに対して里山型の樹木葬は、自然の里山をそのままお墓として活かすため、自然環境にやさしいお墓だと言えます。

死後を自然の循環に託せる

里山型樹木葬では、自身の死後が自然の循環に回帰していくことを想像できます。

埋葬地には、その場を囲むように草木などの緑が広がっています。自身の遺骨が埋葬され、やがて土となることで、生き物や植物たちの養分となり、やがて里山の自然に溶け込んでいく。

個人の生き方が重視されてきた現代では、子のない世帯や単身者が増えています。こうした人たちの中には、親子や先祖といった世代を超えたつながりを感じられる墓石よりも、自身の死後を自然の大きな循環の中に委ねられる樹木葬に安心感を覚えるという人も少なくないのでしょう。

永代供養をしてもらえる

里山型樹木葬の多くは、基本的に後継ぎを必要としない永代供養を前提としています。寺院による管理なので、永代にわたってお墓を守り、供養をしてくれます。

また、墓石を建ててしまうと、承継者やお参りの人がいなくなった時に無縁墓とならないように墓じまいをしなければなりませんが、里山型の場合はそもそも人工的な墓石やカロートなどを用いないため、その心配がありません。

注意点

ここまで見ると里山型樹木葬はいい事ばかりに映りますが、注意点もいくつかあります。

アクセスが大変

「里山型」と呼ぶくらいですから、都市部から離れた地方や郊外などの山間部にあります。気軽にお墓参りに行ける距離ではないことを念頭に入れておきましょう。もちろん、自然に囲まれた静けさを求めていたり、旅程も含めてお墓参りと考えられる方は問題ありませんが、移動距離や、山道を歩くことに負担を感じる方にとってはあまりおすすめできません。

そもそも数が少ない

里山型はそもそも数が少なく、樹木葬全体の中でも極めて少数派です。あなたのお住まいの地域に里山型の樹木葬霊園がない可能性もあります。

お墓が荒れることがある

里山をきれいに維持するには、定期的そして長期的に人の手が加わらなければならないため、霊園側の管理度合いによってはお墓が荒れる可能性もあります。

自然の景観を大切にするという趣旨から、あえて樹木の選定や墓地周辺の除草をしない所もあれば、花木が風雨に見舞われることもあるでしょう。

費用

里山型の樹木葬にかかる費用は50万円〜70万円程度でしょう。これは、墓石の建立に比べると安価な傾向にあり、納骨堂や霊園型の樹木葬とほぼ同等の相場と言えるでしょう。

代表的な里山型樹木葬の費用の一例です。

岩手県一関市「知勝寺」の場合

  • 使用料 50万円
  • 年会費 8千円
  • 2体目以降 1体につき10万円

千葉県長南町「森の墓苑」の場合

  • 使用料 662,037円~
  • 保証金 19,554円~
  • 2体目以降 1体につき101,852円

「ただ土の中に埋葬するだけなのに、50〜70万円は高価ではないか」とお考えの方もいることでしょう。

しかし、槇村久子さんの論文によると、里山の保全を永代にわたって維持していくためには「墓石の場合より比較にならないほど資金と労力がかかることを覚悟しなければならない」のだそうです。放置してもだめ、手を加えすぎてもだめで、それを維持するための人的コストがどうしてもかかってしまうのです。

利用者の「自然環境に回帰する」という願いを叶えるためには、長期的な時間軸を見据えた上でのコスト計算が必要ですし、そう考えるとこの相場は妥当なのかもしれません。

「里山型」を選ぶ人

ここまで里山型の樹木葬について解説してきましたが、これらを踏まえて、里山型は次のような方々に選ばれています。

  • 都市部を離れて自然に囲まれた静かな環境で眠りたい人
  • 自身の死後を自然循環に委ねたい人
  • あととりがおらず、永代供養を望む人

公園型樹木葬

公園型樹木葬は、都市型霊園や寺院の境内に設けられた樹木葬墓地のことです。里山型が都市空間を離れた山間で営まれているのに対し、私たちの生活圏内にあり、現在最も多く見られる樹木葬が、この公園型です

特徴

公園型の特徴は以下の通りです。

一般的な霊園の中に木のお墓が並ぶ

公園型の樹木葬は、あくまで従来の霊園と変わりはないものの、墓標が墓石から樹木に替わったといえば分かりやすいでしょう。

里山型樹木葬がコンクリートや墓石などの人工的な構造物を一切使わないのを基本としているのに対し、公園型の樹木葬は、きちんと造成された霊園の中で埋葬や植樹が行われます。

種類は3タイプ

公園型の樹木葬では、墓石の場合と同様、主に3つの埋葬方法があります。

合祀型

「合祀型」では、お骨を他の人と同じ場所に埋葬し、シンボルツリーに対して礼拝します。墓石における「合祀墓」「集合墓」「永代供養墓」と同じようなものです。

共同埋葬型

「共同埋葬型」では、シンボルツリーのまわりに設置された個別のカロートにお骨を納めます。礼拝はひとつの樹木に対して行い、納骨は個別のカロートに行います。永代にわたってその場に埋葬できるものもあれば、契約期間を過ぎると遺骨を移して合祀するところもあります。

個別埋葬型

「個別埋葬型」では、個別に割り当てられた区画の中で埋葬と植樹をします。自分たちだけの区画なので、好きな花木を植えることができ、埋葬も他の方と同じになることなく行えます。

アクセスしやすい

里山型だと地方の山間でしか埋葬ができませんが、公園型の場合は生活圏の中に樹木葬霊園があるので、里山型に比べるとはるかにアクセスしやすい場所にお参りができます。

墓じまい不要・永代供養付プランがほとんど

前の章で、樹木葬には3つの埋葬方法「合祀型」「共同埋葬型」「個別埋葬型」があるとお伝えしましたが、いずれの方法を採用しても墓じまいが不要のものがほとんどです。永代供養がセットとなっているので、自身が亡くなってお参りしてくれる人がいなくなったとしても、無縁墓になる心配がありません

注意点

公園型の樹木葬にはどのような注意点があるのでしょうか。

「環境保全」という意識は見られない

霊園型の樹木葬は、里山型とは異なり「環境保全」という目的意識はあまり見られません。むしろ、伝統的な石のお墓が並ぶよりも、明るく華やかな雰囲気に特化している傾向があります。

実際に墓地を造成する時にはコンクリートなどを用いて基礎工事をして、通路なども舗装材を用いて整えます。遺骨を納める「カロート」と呼ばれる空間も、コンクリートや御影石を用いて設置します。

雄大な自然に囲まれた里山型の樹木葬をイメージしたまま公園型を購入すると「思っていたものと違う」ということにも陥りかねません。

石材を使った樹木葬も少なくない

樹木葬と謳っているものの、石材を使う霊園は少なくありません。前述したように、土中に設置するカロートは御影石やコンクリートなどで作られます。また、カロートのふたとして、個人の記録(名前や生涯など)を長く残し続けるものとして、石材は大変優れており、石でできたプレートやモニュメントを販売する樹木葬霊園は多くあります。

災害に弱く、草花が枯れてしまうこともある

樹木葬では、墓標に花木を用いるため、台風や豪雨などの自然災害に対してどうしても弱いという一面があります。

また、花木は自然のものですから枯れてしまうこともありますし、そもそも季節によって見せる顔が異なります。違う季節にお参りした時に、もともと抱いていたのとは別の印象を抱いてしまうこともあるでしょう。

費用

公園型樹木葬の費用相場は、どの埋葬タイプを選ぶかによって大きく異なってきます。一般的な相場は以下の通りです。

  • 合祀型:10万円~20万円
  • 共同埋葬型:20万円~50万円
  • 個別埋葬型:50万円~100万円

代表的な公園型樹木葬の費用の一例です。

東京都新宿区「宗参寺 庭園型樹木葬 結いの桜」の場合

  • 合祀型 16万5千円(年間管理料不要)
  • 緑香の区 99万円~(年間管理料8千円)

東京都小平市「花小金井ふれあいパーク」の場合

  • 集合墓「和(やわらぎ)」(年間管理料不要)

「公園型」を選ぶ人

公園型の樹木葬は次のような方々に選ばれています。

  • 明るく開放的な雰囲気の中で眠りたい人
  • 従来の墓石よりも、華やかなお花に対してお参りしたい人
  • 自宅からお参りできる距離で樹木葬をしたい人
  • 継承者がおらず墓じまいの心配がない人

樹木葬とその他のお墓の違い

ライフスタイルの多様化に伴い、近年では埋葬の方法も多様化しているため、遺骨を埋葬しようにも、選択肢が多くてどれを選ぶべきか分からないという方がいるのも実情です。

ここまで、樹木葬の2つの種類「里山型」と「公園型」の違いについて解説してきましたが、樹木葬そのものと他のお墓との違いについて押さえておきましょう。

樹木葬と墓石の違い

これまで一般的にお墓と言えば墓石のことを指していました。墓石の主な特徴は、石でできたお墓であることと、次世代の家族が継承することを前提としている点でした。

しかし最近では、お墓のかたちも多様化し、モダンデザインなもの、コンパクトなもの、プレート状のものなども登場しています。

また継承者不在の問題にも対応できるよう、将来の墓じまいや永代供養も含めたセットプランにしたものも人気を集めています。

そんな樹木葬と墓石の違いについて見ていきましょう。

費用の違い

従来のお墓(継承墓)には、多額な費用がかかります。墓地区画の取得に費用がかかりますし、墓石を建立するためには、石材の調達、加工、彫刻、基礎工事、据付など、たくさんの石材や複数の行程を踏まなければならないからです。継承墓の費用相場は100〜250万円だと言われています。

期限付き墓石にすると費用相場はぐっと下がり、50万円〜200万円です。安価なものであれば100万円未満でお墓が手に入ることを考えると、樹木葬の費用相場とそう大差がないことが分かるかと思います。モダンでコンパクトなデザインや、お骨を納める空間であるカロートをプレートでふたをしただけのものもあり、墓じまいや永代供養が付いていることが多い傾向にあります。

墓じまいの有無

継承墓を建立した場合、継承する人がいなくなってしまった段階で墓じまいをしなければなりません。しかし樹木葬の多くは墓じまいや永代供養が契約時にセットされています。事前に将来の不安が解消されるのは、大きなメリットと言えます。

ただし先述したように、最近では継承墓であっても、墓じまいや永代供養を前提とした「期限付き墓石」も販売されています

継承者の有無

もしもお墓を次世代につないでいきたいのであれば、長い目で見て墓石の方がおススメです。

樹木に比べて、石は固くて重く、風雨や自然災害にも強いという特徴があります。加えて墓石の場合、先祖や故人の名前を刻印できます。そこに刻まれた名前を見ることで、将来の子孫は祖先たちとのつながりを確認できます。

樹木葬と謳うものの石材を使った例が実に多いのは、利用者側の「名前を刻印して記憶を定着させたい」という潜在的ニーズから来ているのかもしれません。

また、お骨をしっかりと守ってくれるのに石は優れています。石を用いる樹木葬が多いのは、それだけお骨を長く保存して大切にしたいと願っている人が多いことの裏返しなのかもしれません。

掃除の有無

墓石の場合、石を拭く、草を抜くなどという分かりやすい形でのお掃除があります。お墓の掃除を負担という人もいる反面、お墓掃除をすることによってすがすがしい気持ちになれるという面もあるでしょう。

一方で樹木葬では基本的には掃除は不要です。もしも個別区画を取得しているのであれば、雑草を抜くなどの手入れをしなければなりません。

樹木葬と納骨堂の違い

納骨堂とは、室内型のお墓のことです。納骨壇が並ぶ「ロッカー型」や「仏壇型」、建物全体が機械制御の納骨堂となっている「自動搬送型」など、一部異なるタイプのものもあります。

これら、納骨堂と樹木葬にはどのような違いがあるのでしょうか。

屋内か屋外か

一番の大きな違いは、屋内と屋外のどちらでお参りするかです。

納骨堂は屋内にあるため、天候に左右されることなくお参りができます。暑さや寒さに悩まされることもなく、雨や雪の日でもお参りできるのは納骨堂の大きな魅力です。

一方で樹木葬は屋外のお墓です。天候や自然環境に左右されるものの、空の下で季節や自然の移ろいを感じながらお参りができます

埋葬方法の違い

樹木葬ではお骨を土の中に埋葬します。一方で、納骨堂の場合、骨壺のまま納骨壇の中で保管し、使用期間が終了して永代供養に切り替わる際に、合祀され土に還ります。費用相場はほぼ同じ
樹木葬の費用相場は、先述した通り樹木葬が10万円〜100万円くらいであるのに対し、納骨堂だと20万円〜100万円くらいです。

樹木葬と散骨の違い

樹木葬と散骨を混同する人は少なくありません。まずは、散骨がどういったものなのかを解説し、両者の違いについて解説します。

散骨とは、墓地でない場所に遺骨を撒くこと

散骨とは、海や山や川など、墓地として定められていない場所に遺骨を撒くことです。実際には海洋散骨が最も広く普及しています。なぜなら、遺骨を撒くという行為に違和感を感じる人が多く、沖合での散骨が最も地権者や近隣住民とのトラブルになりにくいからです。

遺骨は必ずパウダー状にする

遺骨をそのまま散骨してしまうと、遺体遺棄罪に抵触します。ですから、散骨を実施する際は必ず遺骨をパウダー状にします。これを「粉骨」と呼びます。粉骨は粉骨専門業者に相談しましょう。また、ネット上では自分自身の手で粉骨できる専用キットが販売されています。

散骨は法律的に「グレー」

『墓地、埋葬などに関する法律』では、遺骨は都道府県知事が「墓地」と認めた場所に埋葬しなければなりません。樹木葬霊園は、里山型であれ公園型であれ、すべて「墓地」と認められています。

一方で、散骨は「墓地」として認められていない場所に粉末状にした遺骨を撒く行為です。墓地以外の場所に遺骨を埋葬(埋める)行為は明確に違法とされていますが、粉末にして「撒く」ことについては定義されていません。このような法律の抜け穴をついた解釈によって、合法でも違法でもない「グレー」の状態のまま、社会的に広まっているのが実情です。

墓標の有無

樹木葬には墓標があり、散骨には墓標がありません。「亡き人がここに眠っているという明確なしるし」があることにより、手を合わせる場所が明確になります。散骨の場合、散骨をしたあとに「どこに手を合わせればいいのか分からない」「どこに行けば亡き人に会えるのか分からない」と思い悩む人もいます

故人の遺志に沿って散骨したものの、遺された遺族があとからお墓や樹木葬、納骨堂などに申し込みたくなるケースも少なくないようです。そのような時に備えて、遺骨の一部は手元に残しておくのがよいかもしれません。

散骨の方が安価

散骨では墓標が不要です。つまり、埋葬や礼拝のための固有の場所を必要としないため、散骨の方が安く済む傾向にあります。樹木葬の費用相場が10万円〜100万円であるのに対し、散骨の相場は5万円〜30万円ほどです。

まとめ

もともとは「里山の環境保全」と「遺骨の自然への埋葬」という両輪を活かすかたちではじまった樹木葬。しかし、いま現在は公園型樹木葬の方が広く普及しているのが実情です。

また、樹木葬以外にも遺骨の埋葬にはさまざまな方法があり、ライフスタイルが多様化するのにあわせて、お墓のかたちも多様化しています。

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