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2023.10.31

数字の単位(桁)に学ぶ仏教の宇宙的世界観

目次

数詞に関する日本最古の文献は400年前に執筆された『塵劫記』

日本で現在常用されている数字の単位(桁)は、中国から伝わった漢数字で、日本では1627年に執筆された『塵劫記』が最古の文献となります。一、十、百、千、万、億、兆、京までは馴染みがありますが、さらに垓(がい)、秭(じょ)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)、恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他〔那由多〕(なゆた)、不可思議、無量大数と続きます。万以降の桁数は4乗ずつ増加し、最後の無量大数は10の68乗(1068)です。

仏教には無量大数など比ではない、途轍もない大きな数字も

 また仏教の経典『大方広仏華厳経』(華厳経「八十華厳」)には、無量大数より大きい数字の単位が登場します。落叉(らくしゃ、105)から始まり、倶胝(くてい、107)以降の乗数は倍々で増加し、一部のみ抜粋すると、矜羯羅(こんがら、10112)、摩婆羅(10896)、多婆羅(103584)、普摩(ふま、1014336)、毘伽婆(びかば、10458752)、毘素陀(びすだ、1014680064)、三末耶(さんまや、103758096384)、訶魯那(かろな、1061572651155456)、諦羅(たいら、1032281802128991715328)、訶婆婆(かばば、1033849922949209616891772928)、無尽(むじん、10138649284399962590788701913088)、不可数(1018173039004871896699856737152270336)などと続き、最後は不可説不可説転(ふかせつふかせつてん、1037218383881977644441306597687849648128)となります。ただし前掲の那由多と阿僧祇は大方広仏華厳経にも登場しますが、その数字の定義は異なります。なお仏教などインド哲学の用語「劫」は時間を表す単位で、一つの宇宙(世界)が誕生し消滅するまでの(気の遠くなるような)期間とされ、『大智度論』では「4000里(現代中国の換算比で2000㎞)四方の岩を薄い衣で100年に一度ひとなでし、すり減って完全になくなっても劫に満たない」と説明されているそうです。

名古屋で車のナンバー「358」が人気の理由とは…

名古屋では車のナンバーで「358」が人気で、抽選対象希望番号となっています(写真上)。一説によると、風水で3が金運、5が財運、8が最高の数字だから。またお釈迦様が悟りを開いたのが35歳8ヵ月、日本への仏教伝来が538年(552年とも)、弘法大師(空海)が涅槃に入ったのが835年、といった数字から吉数(交通安全、金運上昇)と見做すようになったのだとか(「三種の神器」「五魂(ごこん)」「八百万神」を根拠とする説もあるが、真偽は不明)。それにしてもなぜ名古屋だけなのでしょうか。ご利益は本当にあるのでしょうか。気になる方は一度お試しください。