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2024.03.14

東日本大震災13年、未来に伝えるべきこと

目次

数字が物語る東日本大震災の現状

2011(平成23)年3月11日14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震(マグニチュード9.0)から13年、今年も地震発生時刻に合わせて各地の被災地で鎮魂の祈りが捧げられました(写真上=福島県富岡町の震災慰霊碑)。この東日本大震災による死者・行方不明者は2万2,318人(2023年3月1日時点、消防庁、震災関連死を含む)。死者は宮城・岩手・福島の東北3県を中心に12都道県に及んでおり、都内でも7名の方が亡くなりました(地震で都内に死者が出たのは1923年9月1日の関東大震災以来87年半ぶり)。また津波に襲われた福島第一原子力発電所では、炉心溶融(メルトダウン)により放射性物質が大気中に放出され、多数の市民が仮設住宅などでの避難生活を強いられましたが、いまだに被災前の住居に戻れない避難者は2万6,277人(うち県外2万279人、県内5,993人、避難先不明5人=2024年2月1日時点)に上ります。ただし、災害公営住宅に入居した人は避難者として計上されず、その中には「まだ避難中」と認識している人もいるということです。

3月11日に生まれ、震災を知らず「最年少伝承者」になった小学生

毎年3月になると震災関連の報道が増えますが、ある報道番組で岩手県釜石市の小学生、佐々木智桜さんが「史上最年少の伝承者」として紹介されていました。智桜さんは震災発生の3年後、2014年3月11日生まれの小学4年生(10歳)で、5歳まで仮設住宅で暮らしたものの、震災を直接経験したわけではありません。それでも幼少期から震災の話を聞いて育ち、「自分も何かを伝えたい」と2022年に釜石市の研修会に参加し、正式に伝承者として認定されました。翌年3月から語り部として活動し、現在は災害発生時の人命救助や避難誘導などを行なう防災危機管理者の資格も取得しています。「(津波の恐ろしさなど震災の教訓が)風化しないよう、若い人たちが語り部となって伝えないといけない。色々な人から話を聞き、自ら体験して学びながら、これからも命を守るために言葉を紡いでいく」と話す智桜さん。あどけない表情ながら、尊敬に値する、とても頼もしい存在でした。

また、別の報道番組では、今年元旦に発生した能登半島地震の被災地で、東日本大震災の発生時刻に合わせて祈りを捧げるようすを伝えていました。

(尊い命=人生を容赦なく奪う)震災はこれからも必ず起きます。過去の教訓に学び、有事に備えておくこと。その危機意識だけは常に持ち続けたいものです。