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いざ期間限定公開「まんだら堂やぐら群」へ

目次

鎌倉エリアのハイキングコースに中世の集合墓地が出現

鎌倉の観光スポットといえば、鎌倉大仏(高徳院清浄泉寺の阿弥陀如来座像)と鶴岡八幡宮が定番で(有名寺院も多数)、最近はアニメ『スラムダンク』オープニングシーンに登場する江ノ電「鎌倉高校前駅」近くの踏切も人気ですが、「お墓」好きの皆さんにお勧めしたいのが鎌倉七口(尾根を掘削してつくった道)の一つ、名越切通(国指定史跡)山歩きコース内にある中世の集合墓地「まんだら堂やぐら群」

少し足を伸ばせば中世の石切場「お猿畠の大切岸」も

やぐらは斜面や山頂につくられた鎌倉特有の横穴式墳墓(納骨窟、供養堂)のことで、鎌倉とその周辺部に多く点在しますが、逗子市にある本やぐら群はその中でも最大規模のものです(写真上)。2m四方くらいの小規模な横穴が崖面に150穴以上確認されており、穴の中に五輪塔などの石塔が数多く並んでいます。現存する鎌倉石(凝灰質砂岩)のものは風化が激しく、文字などは判読できませんが、鎌倉全体では、埋蔵されたまま発見された五輪塔に年紀や法名が墨書きされたり、漆喰を塗った上に金文字を入れたものもあったそうです。これらのお墓は僧侶や武士のものが多く、後に財を成した商人などが建てたのではないかと推測されています。その先まで足を伸ばすと、高さ3~10mの切り立った崖が800m以上にわたって続く石切場跡「お猿畠の大切岸」を目にすることもできます(お猿畠という地名は、鎌倉を追われた日蓮が、この付近で三匹の白猿に助けられたという伝承に因んだものです)。

紅葉狩りを楽しみながら、中世の鎌倉へタイムトリップ

ただし、本やぐら群は期間限定の公開(入場無料)で、初夏は4月下旬~6月初め、秋は10月下旬~12月中旬で、期間中の土・日・月・祝日のみ公開(荒天時は閉鎖)。また周辺に駐車・駐輪場はなく、アクセスはJR鎌倉駅または逗子駅からバス利用(最寄りのバス停は2ヵ所あり、そこから徒歩で5~8分)となります。平成5年度の秋の公開期間は今月10月21日㈯~12月11日㈪(期間中、上記の曜日のみ、10時~15時)です。鎌倉は昨年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の舞台となった人気の観光スポットで、ちょうど今は紅葉の時期でもあります。この機会に中世へタイムトリップして、当時の鎌倉の人々の祈りや信仰の深さに、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。