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新事実発見? 特別展「古代メキシコ」開催中

目次

古代メキシコを代表する3文明の至宝が勢揃い

東京・上野の国立博物館平成館で特別展「古代メキシコ―マヤ、アステカ、テオティワカン」が9月3日㈰まで開催されています(写真上)。紀元前15世紀~後16世紀のスペイン侵攻までの3000年以上にわたって、メキシコには独自の文明が開花しました。そのうち代表的な3つの文明に焦点をあて、同国の主要な博物館から厳選した至宝の数々を、「古代メキシコへのいざない」「テオティワカン 神々の都」「マヤ 都市国家の興亡」「アステカ テノチティトランの大神殿」という4つの章に分けて、近年の発掘結果を交えて紹介しています。

三内丸山遺跡とも共通する「死者の大通り」

前100年~後550年にメキシコ中央高原に興ったテオティワカン文明では、巨大な計画都市が碁盤の目状に造られ、「死者の大通り」を軸に、太陽・月・羽毛の蛇の3つのピラミッドが築かれました。その事実を知って真っ先に思い出したのが、青森市にある縄文前期~中期の大規模集落跡「三内丸山遺跡」です(2017年6月23日付け本コラム参照)。この集落の東側には村の中心部から海に向かって延びる幅約12m、長さ420mの道路が発掘されていて、その両側の斜面にはお互い向き合うように埋葬された数百基もの土坑墓が見つかっています。これも「死者の大通り」と言えますが、同じようなことが期せずして地球の裏側でも行なわれていたのです。

永久の祈りを「石」に託した貴重な品々も

他にも、赤い辰砂(硫化水銀からなる鉱物。別名「賢者の石」)に覆われた状態で見つかったマスク「赤の女王」(北中米以外で初公開)をはじめとして、中央に頭蓋骨、周囲に光のような装飾(仏像でいう光背?)を施した「死のディスク石彫」、死者が眠る地下界へと通じる聖なる出入り口とされる「羽毛の蛇神石彫」、時に生贄から取り出した心臓を置いたとされる「チャックモール像」(多神教の古代メキシコでは、あらゆる生命体は神々の働きと犠牲によって存在すると信じられていた)など、見どころ満載。展示品の中には、廻しを腰に巻き付けた力士に見える土偶もあります。

なお本展は、東京開催終了後、福岡会場(10月3日㈫~12月10日㈰、九州国立博物館)と大阪会場(来年2月6日㈫~5月6日㈪㉁、国立国際美術館)でも開催されます。ご都合のよい場所とタイミングで足を運ばれてはいかがでしょうか。公式図録(税込2,800円)はオンラインショップでも販売されていま