2026.05.14
炎天下のお墓参りは「熱中症対策」を万全に
目次
熱中症による救急搬送が昨年は過去最高に
一日の最高気温が25℃以上の日を「夏日」、30℃以上の日を「真夏日」、35℃以上の日を「猛暑日」といいます。そして先月、これまで正式な呼び名がなかった40℃以上の日が「酷暑日」に決まりました。日本における観測史上1位の最高気温は、群馬県伊勢崎市の41.8℃。2位が静岡市と埼玉県鳩山町の41.4℃、4位が群馬県桐生市と兵庫県丹波市柏原町の41.2℃で、いずれも昨年8月に観測されています。昨年5~9月の熱中症による救急搬送人員は10万510人、令和6年の熱中症による死亡者は2,160人(約8割が65歳以上の高齢者)で、いずれも過去最多となりました。
墓石やアスファルトに囲まれた墓地でも発生
熱中症とは、気温や湿度が高い環境下で、発汗等による体温調節機能が低下し、体内に熱がこもることで生じるさまざまな病気のこと(身体が未発達の子どもや、脱水症状を自覚できない高齢者は特に要注意)。大きい霊園は路面がアスファルト舗装で、墓石自体の照り返しや輻射熱もあるため、地点ごとに発表される公式データより実際の気温や体感温度のほうが高くなる可能性があり、お参りや草むしりの途中で熱中症にかかって病院へ救急搬送されたり、死亡に至る事故も毎年のように発生しています。そのため、霊園では墓参者に「暑い時間帯を避けて」「なるべく単独行動せず」「日傘や帽子を忘れず」「こまめな水分補給と適度な塩分補給を取り」「無理せず休憩しながら」などと熱中症対策を呼び掛けており(写真上イメージ)、夜間のお墓参りを提案しているお寺も見られます。
熱中症の危険度を判定する「暑さ指数」の注意点
熱中症の危険度は、人体の熱バランスに影響の大きい気温・湿度・輻射熱の3つに基づく温度の指標「暑さ指数(WBGT)」で判定し、一般に28を超えると発生率が急増します。環境省の熱中症予防情報サイトでは、去る4月22日より地点別の暑さ指数の実況と3時間ごとの予測の情報提供を開始しました。しかし、現場個々の環境(気流の有無)や、その人が何をしていたのか、暑熱順化(熱慣れ)しているか否かによって、その基準値が下がることもあります。そのようなリスクがあるなかで、無理してお墓参りに行く必要はありません。最近はそうした危険度や高齢による不安などを考慮して、石材店などに墓参代行サービスを依頼するケースも増えているようです。
