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「閏年にお墓を建ててはいけない」って本当なの?

目次

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オリンピックイヤーの来年は4年に1度の「閏年」

来年の手帳やカレンダーをお持ちの方は、2月の暦を開いてください。最終日が29日になっています。そう、オリンピック開催年でもある来年は4年に1度巡ってくる「閏年(うるうどし)」なのです。ところで、西日本や東北の一部では「閏年にお墓を建てない(=建ててはいけない)」という風習が見られますが、何故なのでしょうか。その理由について説明したいと思います。

江戸時代の閏年は1年が13ヵ月だった!?

暦(暦法)には、地球が太陽の周りを回る周期を基にした「太陽暦」(世界各国が採用するグレゴリオ暦はその一つ)のほかに、月の満ち欠けの周期を基準とした「太陰暦」、そして太陰暦を基に太陽暦の動きを参考に採り入れた「太陰太陽暦」などがあり、太陽暦と太陰暦では季節や月の運航と暦とのずれを補正するため、4年に1度、暦日が1日多くなります。また太陰太陽暦では、同じく暦月が1月多くなります。それが「閏年」と呼ばれるものですが、江戸時代の日本は太陰太陽暦が採用されていました。当時の武士の収入源は石高制による年貢(年払い)で、1年が13ヵ月となる閏年も平年と同じ年貢で暮らす必要がありました。そのため「(質素倹約に努め)経済的負担の大きい仏壇や墓石の新調は見合わせるように」と藩主が家臣にお達しを出しました。それが後に庶民や農民にも広まり、その名残りが「閏年にお墓を建てない」という風習になったというのです(宗教的な根拠はない)。

たとえ迷信だとしても、お墓文化として容認する必要性も

ちなみに、日本における閏年の判定(明治期の法令で制定)は、西暦ではなく皇紀(神武天皇即位紀元=『日本書紀』に基づき、西暦の紀元前660年を紀元とする)を基準とし、原則として皇紀年数を4で割って、割り切れる年(例外あり)を閏年としています(結果的には西暦年数からの判定と同じになる)。
いずれにせよ「閏年にお墓を建てない」という考えは迷信ということになりますが、その真実を差し引いたとしても、お墓文化の一側面であることに変わりはありません。最近は、そうした風習を気にせずに建立する事例も増えているようですが、周辺住民との協調性やしきたりを重んじる地域もありますので、何かしら不安に思うことがあれば地元の石材店に相談されるといいでしょう。