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ものづくりの技をいかに後世へ伝えていくか…

目次

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体験コーナーで「未来の石職人」発見!?

 

8月9日から3日間、伝統と革新をテーマにしたイベント「ものづくり匠の技の祭典2017」が東京・丸の内の東京国際フォーラムで開催されました。石材関係は、全国石材技能士会が3D石材モザイク体験や石材技能士による実演、さまざまな石製品の展示販売を行ないました。子どもたちが真剣な表情で3Dモザイクをつくっていたのが印象的で、まるで未来の石職人を見ているようでした。

本イベントのオープニングでは、主催者として小池百合子都知事が挨拶したほか、NHK大河ドラマ『真田丸』の題字を手がけるなど国内外で活躍する左官職人・(はさ)()秀平氏が登場し、本イベント用に制作した作品を披露。熊本県PRマスコットキャラクター・くまモンと、福島県復興シンボルキャラクター・キビタンも応援に駆けつけました。

 

輸入品に完全依存するのは危険なこと

昨今の石材業界は他の伝統産業と同様、ものづくりの技をいかに後世へ伝えるかが大きな課題となっています。石材技能士(石材加工・石積み・石張り)という国家資格がありますが、輸入品が増え、国内で加工する機会が大幅に減ったことで、その技術を生かす機会が失われつつあるのです。「仕事に生かせない技術を習得しても無駄」と思うかも知れませんが、輸入品に完全依存するのは危険なことで、万が一、地球規模の災害や政変、戦争など想定外のトラブルが発生すると、その流通が途絶えてしまう可能性があります。その時再び国内加工に戻そうと思っても、一度途絶えた技術を取り戻すことは一朝一夕にはできないのです。

 

お墓の古さはご先祖様の歴史の重み

また重要文化財など古い石造物はほとんど手加工されたものですが、その保存や修復作業で「日本に直せる人がいないから」と言って、海外から石職人を連れてきたり、機械だけで修復するわけにもいきません。現に震災等で被害を受けた石造物は、各地の石材技能士やベテラン職人さんによって修復されています。先人が丹精込めて作った石製品を守れるのは彼らだけなのです。古いお墓にどれだけの人々が手を合わせてきたのか、その思いと値打ちについて今一度よく考えてみる必要がありそうです。