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2018.11.29

墓石に使われる石材ってどういう石?

目次

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岩石を構成する鉱物は約50種類

岩石は、1種類または複数の鉱物(全部で約2200種類、そのうち岩石を構成するのは約50種類とされる)からなる集合体で、その成因の違いにより、岩石の砕屑物(さいせつぶつ)や生物の遺骸、沈殿物が堆積して固まった「堆積岩」、マグマが冷え固まった「火成岩」、そして既存の岩石が熱や圧力を受けて組成や構造が変化した「変成岩」の3つに大別されます。代表的な堆積岩としては砂岩や石灰岩など、火成岩では花崗岩類や安山岩、玄武岩、凝灰岩(溶結凝灰岩)など、変成岩では大理石(結晶質石灰岩)や粘板岩(スレート)などがありますが、耐久性が求められる墓石材としては花崗岩類や安山岩を使用するのが一般的です。

花崗岩~閃緑岩~斑れい岩の違いとは?

花崗岩類は、花崗岩や閃緑(せんりょく)岩、斑れい岩などをひと括りにした総称で、含有成分である無色鉱物(石英・カリ長石・斜長石)の量比によって細かく分類されます。たとえば花崗岩は石英と長石を主成分とし、輝石・角閃(かくせん)石・かんらん石・黒雲母などの有色鉱物は10%程度。閃緑岩は斜長石が主成分で有色鉱物は30%程度。そして同じく斜長石が主成分で有色鉱物が65%を占めると斑れい岩と分類されます。ちなみに「みかげ石」という呼び名は俗称で、兵庫県神戸市の荒神(こうじん)山から採れる「御影(みかげ)石」が良質の花崗岩として全国で評判となり、それが花崗岩の総称になったことに由来します。したがって「白みかげ(花崗岩)」「黒みかげ(閃緑岩や斑れい岩)」という呼び方も正式名称ではありません。

石材の良し悪しを判断する物性データ

石材の材質評価は、一般的に「圧縮強度」「見かけ比重」「吸水率」で判断します。圧縮強度が大きいほど耐久性が高くなるのは当然ですが、比重(密度)や吸水率は、石材の汚染や劣化を判断する際の目安となります。汚染物質が水と一緒に石材内部に入り込んだり、内部に留まった水分が凍結による膨張を繰り返すことが劣化等の原因になるためで、比重が低かったり、吸水率が高いほどその影響を受けやすくなるからです。しかし、これら物性データに完璧さを求めると人造素材や工業製品になってしまいます。むしろ完璧でないことが自然石である証であり、それこそが自然石の魅力だと言えるでしょう。