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2017.12.14

優しい顔立ちのお地蔵様ですが…

目次

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そもそもお地蔵様ってどんな仏様なの?

お寺や街中でひっそり佇む石仏といえば、お地蔵様を思い浮かべる方が多いでしょう。童謡『みてござる』や童話『かさじぞう』『しばられ地蔵』などにも登場し、子供からお年寄りまで多くの人々に親しまれています。正式名は「地蔵菩薩」で、もとは農業を司るインドの女神です。梵名はクシティ・ガルバで、クシティは「大地」、ガルバは「胎内」「子宮」を意味し、それが漢訳で「地蔵」となりました。

八面六臂の活躍にあやかって身近な存在に…

典拠となる経典は『地蔵菩薩本願経』などで、お釈迦様の入滅から56億7,000万年後に()(ろく)菩薩が出現するまでの仏様不在の間、六道の世界(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)に出現し、たとえ地獄・餓鬼・畜生の三悪道(=(さん)())であろうと自らの意志で責め苦を受け、人々が成仏するまで悟りを開かず、人々を救うことを本願としています。お経には「地獄で苦しむ人々を救うため(えん)()大王になる」ともあります。その八面(ろっ)()の活躍にあやかって、子安地蔵や子育地蔵のほか、田植地蔵、戦場で窮地を救う勝軍地蔵、身代わり地蔵など、さまざまなお地蔵様が作られるようになりました(なお、京都市上京区にある知恵光院の地蔵堂には、日本唯一とされる六臂地蔵像が祀られています)。その人気と親しみやすさから、お寺や石材店のマスコットになったり、テレビCMにも出演しています。ちなみに、お寺や墓地の入口などで見かける六地蔵は、あの世へ安全に旅立てるように祈る道祖神や、死者が迷ってあの世から戻ってこないための(さい)の神と同じ境界石の役目を果たしています。

菩薩なのに、なぜ僧形なの?

ところで、お地蔵様は菩薩なのに、なぜ(そう)(ぎょう)(僧衣をまとった(てい)(はつ)姿)なのでしょうか。右手に(しゃく)(じょう)(または与願印)、左手に如意宝珠を持つ姿が多く見られますが、これはいつでも、たとえ地獄であろうと自ら進んで人々の苦しみを救うという意志の表れです。優しい顔立ちですが、実はとても(たくま)しい存在なのです。赤いよだれ掛けや頭巾を被った姿は、子供の守り神として祀られたもので、赤い色は魔よけを意味します。還暦で赤いものを身に付けるのも同じことで、これは干支が一巡して赤子に還るとの考えによるものです。