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2017.06.30

時代ごとに日本人が思いを託してきた日本の石

目次

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日本の風土に溶け込む真鶴産「本小松石」

 

神奈川県真鶴半島の付け根で採掘される本小松石は、庵治石(香川県高松市)とともに、日本を代表する最高級銘石です。箱根山から流出した溶岩が海水で急速に冷え固まった安山岩で、花崗岩より風化しやすいのですが、その淡灰緑の上品な色調は、移り行く四季の中でさまざまな表情を見せてくれるほか、経年変化により品格と重厚感が増し、日本の風土に溶け込んでいきます。

 

歴史上の武将や天皇家のお墓にも

それゆえ日本人の感性や美意識に合う自然素材として長年愛され、古くは鎌倉時代の源頼朝のお墓(鎌倉市、白旗神社)をはじめ、徳川家康ら徳川家代々のお墓、また和歌山県高野山奥の院にある織田信長、豊臣秀吉、武田信玄、明智光秀、石田三成などの各大名家、さらに江戸城の石垣や天皇家のお墓に用いられ、昭和天皇陵(東京・八王子市)にも大量の本小松石が使用されました。

 

7月27日、28日に真鶴貴船まつり開催!

 

産出地の真鶴町では、日本三大船まつりのひとつ、真鶴貴船まつり(国の重要無形民俗文化財)が毎年7月27日・28日に開催されます。実はこのお祭りも地場産業である石材の採掘業や回漕(船舶輸送)業などと深く関わりがあるのです。
およそ1100年前の夏、真鶴沖に後光を放つ一隻の屋形船が現れ、その船内を調べると、木像12体と「この神をお祀りすれば、村の発展がある」と書かれた書状が見つかり、社を建てて鎮守の神様としてお祀りしたのが貴船神社の始まりとされます。
その後、17世紀中頃、船に神霊を移して、港内の漁船や石船を祈祷してまわり、()輿(こし)が3年に1度、村内を繰り出すようになり、それが現在の貴船まつりの基本となりました。

「恩返しのまつり」

 

古来より大漁や安全を祈願するとともに「恩返しのまつり」として伝承されており、期間中は相模湾や小田原、伊豆など周辺部で石材産出に関わる22社によって行なわれる鹿島踊りをはじめ、お祭りのシンボル小早船など5隻の船団を手漕ぎで(えい)(こう)する大型伝馬船「(かい)(でん)()」、軽快な鳴り物に合わせて威勢のよい掛け声が響く真鶴ばやしなど、勇壮華麗な伝統文化を楽しむことができます(「真鶴貴船まつり」ホームページ参照)。

日本のお祭りは、実はこうした地場産業や信仰などと深く結びついているものが多いのです。地元のお祭りの起源を調べてみると面白いかも知れませんね。