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2024.07.12

7月7日の「七夕」でお願いしそびれても…

目次

中国の神話が発祥とされる「七夕」物語

7月7日は、織姫と彦星が年に一度会える「七夕」の日。織姫は天の神様の娘で、神様の着物を作る機織りを、彦星は牛の世話をするのが仕事でしたが、二人は結婚を機に仕事をしなくなり、それが神様の怒りを買って、天の川を隔てて東西に分かれて暮らすことに。しかし、落胆する織姫に同情した神様が、年に一度7月7日の夜だけ会うことを許し、以来、二人とも仕事に精を出すようになったという物語です。中国の神話が発祥とされ、織女と牽牛という星の名称は、中国最古の詩篇『詩経』(儒教の経典である経書の一つ)が初出の文献とされます。天の川の両側には、こと座のベガ(織姫、織女)と、わし座のアルタイル(彦星、牽牛)があり、2つの星は旧暦7月7日頃に最も光り輝いて見えることから、この物語ができたと言われています。

「七夕」題材の和歌は『万葉集』にも

日本古来の神事に、村娘が水辺の小屋で着物を織り、豊作を祈って神棚に供える「棚機(たなばた)」という行事がありました。また中国では、庭先の祭壇に針や糸を供えて機織りや裁縫の上達を祈る「乞巧奠(きこうでん)」という行事があり、それが奈良時代に日本へ伝来して宮中行事となり、中国の神話と結びついて「七夕(しちせき)」と呼ばれました。七夕の説話を題材にした短歌は、日本最古の和歌集『万葉集』にもあり、宮中行事では、和歌をしたためた梶の葉や五色の糸を飾るのが習わしで、それが笹飾りの始まりとされます(写真上=仙台七夕まつりの飾り付け)。

「お盆の準備を始める日」という意味合いも

七夕の行事が一般庶民に広まったのは江戸時代から。旧暦7月7日(新暦8月7日)は、ちょうどお盆前の時期で、七夕=お盆の準備を始める日という意味合いもあるのだとか。青・赤。黄・白・黒(紫)の五色の短冊は、古代中国の陰陽五行説に由来したもので、前述の棚機は、仏教儀式に用いる仏具の一つ「棚幡」(お盆の際に精霊棚に安置する五色の帯状の幡)として表現されることもあるようです。

なお、新暦7月7日は梅雨期で星が見えないことが多いため、国立天文台では2001年より「伝統的七夕」と名付けて、旧暦7月7日に最も近い日を新暦に換算して発表しています。それによると、今年2024年の伝統的七夕の日は8月10日㈯(来年2025年は8月29日㈮)です。先日の七夕(都知事選の投票日)でお願い事をしそびれた皆さん、ぜひ来月に再チャレンジしましょう。