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人類の歴史は「疫病との戦い」

目次

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天平時代は天然痘で100万人以上が犠牲に

新型コロナウイルスの感染者数は全世界で460万人以上、そして感染による死亡者数は31万人以上(5月17日現在)という、近年稀に見る世界規模の大惨事となっています。しかし、人類の歴史は「疫病との戦い」の歴史とも言え、日本でも、約1800年前の弥生時代の遺跡(鳥取市、青谷上寺地遺跡)から発掘された人骨に結核と見られる痕跡が確認されているほか、『日本書紀』にも疫病に関する記述が見られます。また天平時代には天然痘が大流行し、政界の中心にいた藤原4兄弟をはじめ、100万人以上(当時の人口の約3割)が亡くなったとされています(感染源は、大陸から帰国した遣唐使や遣新羅使ではないかとも言われている)。

疫病退散を願う錦絵や妖怪「アマビエ」も人気商品に

疫病(伝染病)の存在は今でこそ医学的に解明され、広く知られていますが、その感染防止や治療に関する知識がなかった時代は、見えない存在だけにさぞかし恐ろしい現象だったでしょう。それに対して人々にできたことは、せいぜい神仏に疫病退散をお祈りしたり、おまじないを唱えることくらいだったのかも知れません。文久2年、はしかが大流行した時は、江戸だけで数万人が亡くなったとされ、その予防や快復を願う錦絵「はしか絵」を買う求める現象が相次いだそうです。また、今回のコロナ騒動で厚労省が啓発キャラクターに採用した、疫病を予言し防ぐとされる半人半魚の妖怪「アマビエ」(別名「神社姫」「姫魚(ひめうお)」)などの絵も人気を集めました。

疫病封じの祇園祭さえも、今年は山鉾巡行が中止に

疫病封じを目的とする祭礼では、京都・八坂神社で毎年7月1日から約1ヵ月にわたって開催される祇園祭が有名です。その起源はかつての祇園御霊会(ごりょうえ)とされ、これは失意・無念のうちに亡くなった要人(菅原道真や崇徳(すとく)院など)が怨霊となって祟りや天災、疫病などを引き起こさないように鎮魂する儀式がその始まりとされています。その祇園祭のメインイベントである山鉾巡行も、今年は残念ながら新型コロナの影響で中止となってしまいました。東京はじめ、8つの特定警戒都道府県が近いうちに解除され、一日も早く日常の生活が取り戻せるようにしたいものです。