2022.04.29
お墓参りに必要な持ち物は9点!タブーなどについても講師が徹底解説
目次
この記事を読まれている方は、以下のような事にお悩みではないでしょうか。
●「お墓参りに行く事になったけど、必要な持ち物は何だっけ・・・」
●「お供え物で持ってく食べ物はどんなものでもいいのかな・・・」
●「掃除用具って何が必要だったんだっけ・・・」
そこで本記事では、お墓参りの際に必要な持ち物を解説。加えて、お墓参りでしてはいけないタブーや、よくある質問についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
お墓参りに必要な持ち物は9点!用途も解説
お墓参りに必要な持ち物は、以下の9点になります。
●線香
●ライター
●お花
●ろうそく
●お水
●お供えする食べ物
●半紙
●数珠
●掃除用具
それぞれの用途や意味について詳しく説明していきます。
お線香
様々なメーカーから販売されているお線香ですが、どのメーカーのものでも構いません。もし迷った場合には、故人が好きそうな良い香りのお線香を選ぶとよいでしょう。
香りは故人の食べ物
古代インドの仏教経典では「香りは故人の食べ物」とされています。
また、生前に善い行いをしてきた死者は良い香りを食べられ、悪い行いをしてきた死者は悪い匂いしか食べられないとも言われています。
そのため、もしお線香の銘柄を気にするのであれば、故人が好きそうな香りのお線香を選んでみましょう。
ろうそく
ろうそくはお墓参りに来た人の顔を明るく照らし、故人に姿を見せるためのものとも言われます。
お墓にろうそく立てが無い場合には、小皿やキャンドルスタンドも持っていくとよいでしょう。
ろうそくは火を消して持ち帰ろう
お墓参りが終わったら、ろうそくは火を消して持ち帰りましょう。そのままにしておくと、ろうによって墓石が汚れてしまう可能性もあるだけで無く、火災の原因にもなります。
ライター
お線香やろうそくに火をつけるために、ライターも必要です。マッチなどでも問題ありません。
お花
お墓や仏壇にお供えする花は「仏花」とも言われます。お供え物の為、「この種類じゃないといけない」という決まりはありません。故人の好きだった花を持っていくとよいでしょう。もし悩まれた場合には、最も一般的な菊がオススメです。
お水
故人の食べ物は、先に説明した香りとお水を言われています。そのため新鮮な水を持っていくようにしましょう。
墓地に水場がある場合には、そちらを利用しても構いません。
お供えする食べ物
食べ物のお供えには、自身が生かされている事に対する感謝の意があります。お供えする食べ物は、故人の好物を持っていくとよいでしょう。
仏教では肉や魚のお供えものはタブー
仏教の場合には肉や魚はタブーとされています。仏教は本来「無益な殺生」を禁じており、肉や魚などは、その殺生を彷彿させてしまう為です。
宗派によっても考え方は異なりますが、よく分からない場合には避けた方が吉。もし食べ物に困った場合には、季節の果物や袋菓子を持っていくと良いでしょう。
半紙
お供えする食べ物は墓石に直接おいてはいけません。そのため、必ず半紙も持っていくようにしましょう。
また、半紙は三角に折り畳み、角が自分の方に向くよう敷くのがマナーとされています。
数珠
宗派によって扱い方も異なりますが、数珠は墓前で合掌する際に使用します。
昨今では数珠を用いずに、合掌する方もいらっしゃいますが、正式なマナーとしては必要。高級なものでなくても構いませんので、一つは持っておきましょう。
掃除用具
お墓を掃除する際の用具は、以下のものが挙げられます。
●雑巾
●スポンジ
●ほうき
●ちりとり
●バケツ
●軍手
お墓の状態や環境によって必要な物も異なるため、中には不要なものもあるでしょう。 また、霊園に備えつけの掃除用具もあるため、一度管理者の方へ確認してみるのがオススメです。
お墓参りは手を合わせるだけでもいい!準備ができない場合は手ぶらでもOK
お墓参りは先に紹介した持ち物を準備して、行うのがベストです。しかし、お墓の近場に立ち寄った際に、ふらっとお墓参りをしたくなる事もあるでしょう。
そんな時、手ぶらでお墓参りをしても罰が当たるなんて事はありません。お墓参りで最も重要なのは、故人を偲ぶ気持ちです。故人も会いに来てくれた事に、きっと喜んでくれるでしょう。
お墓参りでしてはいけない5つのタブー
お墓参りでは、してはいけないタブーがいくつか存在します。そんな中でも、やってしまいがちなタブーが以下の5つ。
●食べ物を置きっぱなしにする
●ろうそく・お線香の火を口で吹き消す
●お酒やジュースを墓石にかける
●トゲや毒のあるお花をお供えする
●本堂より先にお墓へ参る(寺院墓地に限る)
それぞれ詳しく解説していきます。
食べ物を置きっぱなしにする
お供えした食べ物は、墓前や墓地内でいただくか持ち帰るようにしましょう。
当然ですが、食べ物をそのままにしておくと鳥等の動物が荒らしにきてしまったり、腐ってお墓が汚れたりする可能性があります。
ろうそく・お線香の火を口で吹き消す
ろうそくやお線香の火は口で吹き消してはいけません。
口は仏教の教えにおいて、悪い行動を生み出す原因とされ、穢れたものと考えられています。そのため、お供えした火を口で消すのはタブーなのです。
火は手で仰いで消すようにしましょう。
お酒やジュースを墓石にかける
お酒やジュースを墓石にかけてはいけません。墓石にかけてもいい液体は水のみです。
お酒やジュースは墓石が変色する原因になります。また塩分を含んでいるものは表面のツヤを落としてしまうことも。
もし、かけてしまった場合にはすぐに水をかけて洗い流しましょう。
トゲや毒のあるお花をお供えする
基本的に、仏花はどんなお花でも良いとされています。しかし、トゲが生えていたり、毒を持つお花はお供えしてはいけません。
トゲは殺生を彷彿させ、毒を持つお花については、毒をお供えする意味になります。そのため仏花にはトゲや毒のあるお花は避けるようにしましょう。
また、周辺のお墓に迷惑をかけてしまう事から、香りの強いユリなどのお花も避けましょう。
本堂より先にお墓へ参る(寺院墓地に限る)
寺院墓地の場合、お墓参りをする前に必ず本堂にお参りをしましょう。境内は神様の宿る神域ですから、ご先祖様より、まずは本尊様へのお参りが必要です。
お墓参りでよくある質問
ここまでお墓参りに必要な持ち物とタブーについて解説しましたが、そんな話題の中でよくある質問について回答しました。
ぜひチェックしてみてくださいね。
Q. 友人のお墓参りにいく場合、持ち物は変わりますか?
親族のお墓参りと友人のお墓参りの際における持ち物の違いは、掃除用具の有無程度になります。
お墓は基本的に親族の方が掃除や管理をされていますから、特に掃除をする必要はないケースがほとんどです。
Q. お墓参りに一人で行ってはいけないというのは本当ですか?
現代ではあまり気にする必要性はありません。
昔は、山奥や足場の悪い場所に墓地があるケースが多くありました。そのため、一人でお墓参りに行くのは物理的に危険であることから、一人で行ってはいけないとされていたのです。
しかし現代では、人目の付きやすい場所やアクセスしやすい場所に霊園が多くあります。そのため、特段気にする必要はないでしょう。
Q. お墓参りに行ってはいけない日はありますか?
特にお墓参りをしてはいけない日はありません。
お日柄など気になられる方もいるかと思いますが、六曜はそもそも仏教とは関係のない事柄です。
Q. お墓参りの時はどんな服装でいけばいいですか?
特に服装の決まりはありません。
そのため普段着で行っても問題無いとされていますが、派手すぎる服装や露出の多い服装などは避けましょう。
最後に
今回はお墓参りの持ち物とタブーについて解説させて頂きました。
お墓参りには様々なルールがあるものの、最も大事なのは故人を偲ぶ気持ちです。ご先祖様もきっと温かく見守っていますので、気張らずリラックスして臨んでみましょう。
また持ち物については、ダイソーなどの100円ショップでセットが売っていることもあります。ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。