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新型コロナウイルスの影響で「母の月」が誕生

目次

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アメリカで始まった「母の日」記念日

日本では毎年5月の第2日曜日が「母の日」となっています(国によって、制定日が異なる)。その起源は100年以上前、一人のアメリカ人女性アンナ・ジャービスから始まりました。彼女の母親は南北戦争で負傷した両軍の兵士を救援・看護した慈悲深い女性で、その母親への敬慕の思いから、アンナは世の母親に感謝を表す「母の日」の創設を思い立ちます。そして1908年5月10日、亡き母が長年教鞭をとっていた教会で、彼女の発案に共感してくれた周囲の人々の協力を得て「母の日」を祝う会が催され、アンナは亡き母が好きだったカーネーションを祭壇に捧げました。その輪が米国全土に広がり、1914年の連邦議会で5月の第2日曜日が正式に「母の日」と定められたのです。

今年は特例で、5月を丸ごと「母の月」に

今年は、まさしく5月10日が「母の日」でした。しかし、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中、「それどころではなかった」という方もいらしたことでしょう(家族の在宅時間が増えたことで母親の家事の負担も増えました)。そうした状況を考慮して、日本花き振興協議会から「今年は5月10日だけでなく、5月の1ヵ月間を丸ごと『母の月』にする」というキャンペーンが発表されました。これは販売期間を延長することで販促を図るという思惑も当然ありますが、来店客が集中することによる感染機会の抑制と、物流業者の負担を減らすという効果も意図しているようです。

「母の日参り」はさらに「父の日参り」へと発展!

供養業界では数年前から、母の日のお墓参り「母の日参り」を呼びかけるキャンペーンを一部で展開しています。「外出自粛でお参りに行けなかった」という方は、今年は今月いっぱい「母の月」ですので、ぜひお参りに行ってあげてください。そして、自分が無事に暮らしていることの報告と、母への感謝の思いを伝えてください(同時に、現役で奮闘中の母の苦労も労ってください)。
ちなみに、最近は6月の第3日曜日、父の日のお墓参り「父の日参り」を呼びかけるキャンペーンもあるようです。今年の「父の日」は6月21日(日)です。「母の月」にお参りできなかった方は、父の日にお参りしてもよいでしょう(今のところ、今年の父の日を「父の月」とする発表は聞いておりません)。