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「金」高騰で注目される金文字のお墓

目次

 

金1gの小売相場が初の1万円台に高騰

先月8月29日、金1g当たりの国内小売価格(税込)が初めて1万円の大台に乗りました。金相場が上昇する起点となったのが2020年以降に感染拡大した新型コロナで、それに追い打ちをかけたのがロシアによるウクライナ侵攻でした。投資家の間で世界経済が大きく落ち込むとの見方が広がる中、埋蔵量が限られる金は希少価値が安定し、政治・経済の変動による影響も少ないため、安全資産「有事の金」として買われたことが大きな要因とされます。その結果、コロナ後の約3年半の間に、金相場が7割も高騰しました。

長崎ほか九州に多く見られる金文字のお墓

さて、お墓に話題を戻すと、九州地方では、家名や家紋の部分が金色に輝いたお墓を見かけることがあります(写真上)。これは九州(特に長崎を中心に、佐賀や熊本など)ならではの風習で、一説によると、中国の清明節(日本のお盆)では、(来世で不自由なく暮らせるように)お金を模した紙銭や供物などを燃やして-先祖供養する「燃紙」という風習があり、それが華やかな金文字へと発展し、道教などとともに日本へ伝わったとされます。また長崎市内のお墓では、土地の神様を祀る「土神」の石碑が多いことに気づきますが(写真上の右下)、これも江戸時代につくられた唐人屋敷内(中国人居留地)の土神堂の習わしが町内のお墓に波及したものとされます。江戸時代の鎖国政策中も海外との貿易が許されていたのが長崎の出島であり、それだけ中国の文化や風習の影響を大きく受けていたことが分かります。

金箔または金色のペンキという2種類の仕上げ方法

金文字の部分は、金箔(金・銀・銅の合金)または金色のペンキを塗ったものです。金箔は、接着剤を兼ねた油性漆塗料を下地に塗り(一般的には金箔が剝がれても目立たない黄色の「カシュー」を使用する)、塗料が完全に乾く直前に金箔を貼ります。費用は文字の大きさにより異なり、小文字で一文字8,000円程度、大文字で同1万4,000円程度、家紋で5万円くらいが目安ですが、昨今の金相場の急騰で値上がりしているかも知れません。ペンキのほうが安く済みますが、色落ちなど劣化が早いのが難点です。既存のお墓に後施工することも可能ですが、専門知識や技術が必要なため、地域によって石材店の対応の可否は異なります。ご先祖様を手厚く祀りたい、他所のお墓と差別化を図りたいという方は、一度相談してみるとよいでしょう。