2022.05.23
東京都は県民所得トップでも日本一貧しい!?
目次
つい気になる都道府県別ランキング
インターネット上では、様々なテーマの都道府県別ランキングが公表されています。たとえば2021年「魅力度」調査の上位3県は、上から北海道、京都、沖縄(下位3県は下から茨城、佐賀、埼玉)となり、同年「幸福度」調査では、上位は沖縄、宮崎、熊本(下位は山口、神奈川、東京)と掲載されています(以上、ブランド総合研究所調べ)。また内閣府2018年度「一人当たりの県民所得」調査では、上位は東京、愛知、栃木(下位は沖縄、宮崎、青森)となります。ちなみに、一人当たりの県民所得は、東京の542万円に対して、最下位の沖縄は239万円で、その差は2倍以上の303万円となっています。
「経済的な豊かさ」では東京都が最下位に
興味深いのは、国土交通省2021年資料「経済的な豊かさ」の調査結果です。それによると、上位3県は三重、富山、山形(下位は東京、沖縄、大阪)となっています。ここで言う「経済的な豊かさ」とは、手取り収入(可処分所得)から家賃や食費、光熱費などの生活費を差し引き、さらに通勤時間も費用換算して差し引いた残金のこと。つまり、東京都は県民所得で全国トップ(手取り収入は3位)、魅力度も全国4位ではあるけれど、生活費が高く、通勤時間も長いため、経済的な豊かさでは最下位(幸福度では下から3番目)となり、「日本一貧しい(住みづらい)」という意外な結果を示しているのです。
遠方の実家など地方に移住しお墓を持つ「豊かな」生活
自分の住む都道府県に対する「魅力度」や「幸福度」は、その人の年齢や性別、居住年数、職業、所得、趣味、思想、生活環境などによって判定基準が異なり、一般・標準化することはできませんが、少なくとも県民所得の高さとは必ずしも比例しないということです。逆に、県民所得で最下位の沖縄と同・46位(下から2番目)の宮崎が、幸福度では1位、2位に名を連ねていることも見過ごせません。そう考えると、UターンやIターン就職などで遠方の実家に帰省または地方に移住し、新たな生活拠点にして、その近くにお墓を建てる(または実家のお墓を守る)という選択肢もあると思います。晴れ渡った青空の元、庭先に咲く四季の草花を摘んで、散歩がてらプラッとお墓参りに行く、そんな都会では味わえない「豊かな」生活を楽しんでみてはいかがでしょうか