2018.09.17
今秋は仏像関係の展示会が目白押し!
目次
特別展「仏像の姿(かたち)‐微笑む・飾る・踊る」(東京・三井記念美術館)
ようやく暑さが和らぎ、過ごしやすい季節となりました。今年の9月・10月中には、3連休が3回ありますので「せっかくだから、どこかへ出かけたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、首都近郊で近日公開される仏像関係の展示会を3つご紹介したいと思います。
一つは、東京・日本橋の三井記念美術館で開催される特別展「仏像の姿‐微笑む・飾る・踊る」(9月15日㈯~11月25日㈰)です。本展は、仏像の「顔」「装飾」「動きとポーズ」を切り口に、多様な表現による魅力的な仏像を一堂に展示するもので、日本人の心と創造力を様々な角度から紹介することに挑戦。東京藝術大学文化財保存学(彫刻)とのコラボ企画として、仏像の模刻作品や修復作品も展示されています。
駒澤琛道「石塔・佛像」写真展/坂本裕美「アートの供華」展(鎌倉・建長寺)
2つ目は、神奈川・北鎌倉の建長寺法堂で開催される駒澤琛道「石塔・佛像」写真展/坂本裕美「アートの供華」展(9月17日㈪~24日㈪)です。写真家で僧侶でもある駒澤先生の建長寺での写真展は一昨年に続いての開催で、今回も国内外で撮影した多数の佛像や石塔の写真が展示されます。また今回は空間の花作家・坂本裕美さんとの同時開催ということで、ジャンルの異なるそれぞれの作品が来場者にどのような反応をもたらすかも楽しみなところです。
京都・醍醐寺‐真言密教の宇宙‐(東京・サントリー美術館)
3つ目は、東京・赤坂のサントリー美術館で開催される「京都・醍醐寺‐真言密教の宇宙‐」(9月19日㈬~11月11日㈰)です。本展は、国宝・重文に指定された仏像や仏画を中心に、貴重な史料・書跡を通じて、平安期から近世に至る醍醐寺の変遷を辿るもので、重厚な密教美術(国宝36点、重文60点など)のほか、豊臣秀吉が行なった「醍醐の花見」の関連作品なども鑑賞できる貴重な機会となっています。
写経や座禅など仏教の教えに触れたり体験する方法はいろいろありますが、仏像の前に立つだけでも、自分の心の奥底まで見透かされているような気分になり、自然と身が引き締まります。散歩がてら足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。