2026.01.30
人気キャラ「スヌーピー」と「禅」に見る意外な親和性
目次
人気漫画『ピーナッツ』を禅の教えで読み解く最新刊
アメリカの人気漫画『ピーナッツ』に登場する仲間たちの日常と禅の教えを合わせて読む大人気シリーズの第4弾『迷いを手放すスヌーピー 大切なことに気づく禅の言葉』(光文社、四六判・200頁、税込1,650円)=写真上が昨年12月に発刊されました。第1弾『こころをととのえるスヌーピー 悩みが消えていく禅の言葉』、第2弾『自分を受け入れるスヌーピー いろいろある世界を肯定する禅の言葉』、第3弾『生きるのが楽になるスヌーピー 心をゆるめてくれる禅の言葉』に続く最新刊で、著者は漫画の原作者チャールズ・M・シュルツ氏、翻訳は詩人で脚本家としても活躍した谷川俊太郎氏(2024年12月25日付け本コラム参照)、横浜市鶴見区の建功寺住職で作庭家としても知られる枡野俊明氏が監修を務めています。
原作に多く見られる哲学的な名言
漫画に登場するスヌーピー(オスのビーグル犬)は、世界的に知られる人気キャラクターですが、原作は「子供のダメ、できない、困ったという心の悩み、葛藤をどう乗り越えるか」を一貫したテーマにしていて、実は(作中に出てくるセリフは)禅の考え方に通じる哲学的な(問題解決のヒントとなる)名言が多いとのこと。「本書は、スヌーピーと一緒にコミックを読み進めるうちに、禅の考え方を自然と理解できるようになっており、先行きの見えないストレスフルな時代でも前向きに生きるヒントが得られるはず」と、出版社は企画の意図を説明しています。
原作者と翻訳者はすでに他界
原作者シュルツ氏が生前、禅の教えに触れる機会があったのか、原作はその教えを意識して書かれたものなのか、惜しくも故人(奇しくも原作の最終回が掲載される前日、2000年2月12日に他界)となられた今では知る由もありません。翻訳を務めた谷川氏も2024年11月13日に他界されています。本シリーズは初版(第1弾)が発刊された2021年9月から続いていますが、累計35万部を数えるヒット作となっており、こうして現代人の不安や悩みを解消・解決してくれる指南書として今なお多くの読者から支持されていることは原作者としても望外の喜びと言えるでしょう。監修を務めた枡野氏は、禅に関する著作を多数出されていますが、難しい禅の教えを優しく、わかりやすく読み解いてくれる入門書として、手始めに本書を一読されてはいかがでしょうか。
