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2026.01.16

狛犬に仕掛けられた造形的な工夫「迎角」とは?

目次

代表作「空飛ぶ狛犬」を生んだ2人の石工に注目した企画展が開催中

狛犬のルーツや獅子との違い、形式ごとに分類される3つの文化圏などは、2018年6月6日付けの本コラムで紹介したとおりですが、狛犬の造形にはその土地ならではの特色や表現の多様性があり、仕事や旅行先で見かけるとつい写真を撮ってしまいます。その魅力をどのように引き出して最大限に生かせるか、まさしく石工としての腕の見せどころといえるでしょう。

福島県南部にも雲の上を飛び跳ねるようなポーズ(飛び獅子型)でつくられた狛犬が各地にあり、「空飛ぶ狛犬」巡りが愛好家の間で密かなブームになっています。当地で活躍した有名な石工として、小松寅吉とその一番弟子の小林和平の名を挙げることができますが、その2人にスポットを当てた第55回企画展「“迎角”寅吉・和平の世界~造形的視点から見た二人の石工~」(写真上※URLあり)が来月2月1日㈰まで、福島県石川郡の石川町立歴史民俗博物館イシニクル開催されています。

迎角とは、一般的には航空機の翼が飛行中に受ける空気の流れの(進行方向の水平面を基準とした)角度のことですが、本展では「作品の微妙な傾きやバランスがより良い形を作り出す造形の仕方」を意味し、日本彫刻会会員で元淑徳短期大学教授の水野谷憲郎氏の考えに基づいた、作品に仕掛けられた造形的な工夫を解き明かす展示となっています。

工房や石山で実際に使った道具や石造物の実物展示も

また和平が工房や石山で実際に使った道具とともに、和平作の恵比寿大黒像や石川町本宮稲荷神社社殿の部材(龍が巻き付いた向拝柱=社殿の屋根の中央が前方に張り出した部分にある柱と狛犬の装飾)なども実物展示されており、本展の見どころの一つとなっています。

同館は旧施設の移転により2024(令和6)年4月に新しく生まれ変わったばかり。観覧時間は、9時から17時まで(最終入館は16時30分まで)。毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)が休館日となります。入館料は無料ですが、常設展と企画展の観覧はそれぞれ別料金で、企画展の観覧料は一般200円(常設展は同300円)。福島方面に行かれる予定がある方は、「空飛ぶ狛犬」巡り(みんなでつくる石の情報サイト「ストーンサークル」内記事参照=を兼ねて、ぜひお立ち寄りください。