2025.07.14
実は地方都市や町内会だけの行事ではない「盆踊り」
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お盆関連のイベントは、都内・近郊でも大盛況!
ご先祖様の霊を我が家に招いてお祀りする「お盆(盂蘭盆会)」の起源や開催時期などに関しては、2017年6月1日付けの本コラムで説明しました。お盆にまつわる行事と言えば、七夕や迎え火・送り火、初(新)盆、盆踊り、精霊(灯籠)流しなどがありますが、その代表格ともいえる盆踊りは、どちらかと言うと、地方都市や町内会が実施するこじんまりしたイベントというイメージが大きいようです。しかし、実際は都内及び近郊のビジネス街や繁華街、観光地などでも盛大に開催されています。
昨年は丸の内のビジネス街や米軍施設内での開催も
たとえば今年2025年7月後半以降では、靖国神社みたままつり(7/13~16)のほか、新橋こいち祭(7/24~25)、恵比寿駅前盆踊り(7/25~26)、築地本願寺納涼盆踊り大会(7/30~8/2)=上写真、第46回サンシャインシティ納涼盆踊り大会(7/31~8/2、池袋)、中野駅前大盆踊り大会(8/2~3、ボン・ジョヴィの曲で踊る通称「盆ジョヴィ」は本人の耳に伝わったことでも話題になりました)、神田明神納涼まつり(8/8~10、秋葉原に近いためアニソン盆踊りも実施)、8月末にはヨルイチ(8/30、あきる野市五日市ひろば)などが開催されます。ヨルイチは、檜原街道で開催する昔懐かしい市を再現したイベントで、各種パフォーマンスや盆踊りなどのほか、20時には100発の打上げ花火も実施されます。また今年の開催予定はまだ不明ですが、昨年2024年は池上本門寺や東京丸の内、六本木ヒルズ、米海軍厚木航空施設(NAF厚木)、みなとみらい(横浜)などでも開催されました。関東周辺のお祭・イベントの詳細等は、情報サイト「TRAVELTOWN」 に掲載されていますので、興味のある方は今一度、ご確認ください。
都民や地方出身者の心を和ますイベントとして
歴史ある江戸三大祭(深川祭、神田祭、山王祭)を筆頭として、古くより都民(江戸っ子)に親しまれてきたお祭はありますが、都民の多くは地方から上京してきた人たち(あるいはその子孫)でもあるので、仕事や事情によって夏休みに帰省できない人たちが、こうした都内近郊で開催される盆踊りにほんのひと時参加することで郷愁の思いにしばし浸ることができるのかも知れません。週末開催の場合、ビジネス街で働く通勤客が仕事帰りにふらっと立ち寄るケースも多いようです。たとえ帰省できなくても、こうした機会にその存在を思い出せば、ご先祖様もきっと喜んでくれるでしょう。