2025.06.30
話題のNHK土曜ドラマ『ひとりでしにたい』放映中
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よりよく生きて、よりよく死ぬための準備「終活」をコミカルにドラマ化
NHK(総合テレビ)で「終活」をテーマにした、綾瀬はるかさん主演の土曜ドラマ『ひとりでしにたい』(22:00~22:45放送)がスタートしました(写真上=公式ホームページで公開中のキービジュアルより)。カレー沢薫氏原作の、笑って読める終活ギャグマンガ(同名タイトル)をドラマ化した作品(全6回)で、「前代未聞の社会派『終活』コメディ」として話題になっています。綾瀬さん演じる主人公・山口鳴海は、アイドルの推し活に熱中する39歳の学芸員という設定。独身生活を謳歌していたところ、かつてキャリアウーマンとして成功し幼少期から憧れていた叔母が孤独死したことをきっかけとして婚活を始めますが、年齢の壁によってあえなく挫折。年下の同僚(佐野勇斗)から「結婚すれば安心って昭和の発想ですよね?」とバッサリ切り捨てられ、今度は方針を180度転換し、よりよく生きて、よりよく死ぬための準備「終活」について考え始めます。しかし「自分より親の老後(介護や葬儀の問題など)が先にやってくる」ことに気づき、まず親に終活を始めてもらおうとある作戦を実行する……、というストーリ-展開になっています。すでに2回の放送が終了していますが、第1話はユーチューブでダイジェスト版が配信されており、第2話は見逃し番組配信サービス「NHKプラス」で視聴できますので、ぜひご覧ください。第3話は、7月12日㈯夜10時放送予定(7月5日㈯はお休み)となっています。
政府が昨年6月「高齢者等終身サポート事業者ガイドライン」を発表
終活に関する話題では、家族に代わって身元保証や死後事務を担う「高齢者等終身サポート事業」をめぐる相談やトラブルが増えていることを、昨年9月20日付けの本コラムで紹介しましたが、それを踏まえて国(政府)の見解を示した「高齢者等終身サポート事業者ガイドライン」が昨年6月に発表されています。「契約内容の適正な説明(契約書・重要事項説明書を交付した説明)を行なうこと」「医療・介護関係者との連携や推定相続人(現時点で相続人となる可能性が高い人)への説明などきめ細かい対応」「寄付・遺贈(遺言書による贈与)を契約条件にすることは避ける(遺贈を受ける場合は公正証書遺言によること)が望ましい」など事業者向けにまとめた内容ですが、一般消費者の皆さんもトラブルに巻き込まれないよう目を通しておくとよいでしょう。