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2025.03.03

話題の書『DIE WITH ZERO(ゼロで死ね)』に学ぶ

目次

自分が苦労して貯めた財産だから自分のために使い切る

ここ数年『DIE WITH ZERO(ゼロで死ね)』(ダイヤモンド社)というタイトルの書籍が密かに注目を集めています(写真上)。著者は、米国領ヴァージン諸島に拠点を置くコンサル企業のCEOビル・パーキンス氏で、昨年11月23日付けの朝日新聞でも記事として取り上げられました。それによると、タイトルのゼロは財産のことで、「財産をすべて使い切ってから死ぬべき」との意図にもとづいて書かれたことがわかります。著者によると、死ぬまでにお金を使い切れない主な理由として、①自分がいつ死ぬかわからない、②老後の生活は意外にお金がかからない、③お金はステータスになる、④子どもに残したい―以上の4つがあり、実際にゼロで死ぬことは難しくても、その目標から逆算して「人生をより充実させていくことが大事」という考えで本書を執筆したそうです。

お金を使うことで得られる費用対効果は年齢とともに低下する

こうした実態は、実は内閣府が昨年8月に公表した令和6年度『経済財政白書』でも明らかになっています。それによると、日本の高齢者の3分の1が、生きているうちに「財産を使い切りたい」と考えているものの、実際に保有する金融資産は80歳を過ぎても平均で1~2割しか減っていない、という事実です。これは米国の中高年層でも似たような傾向があり、前述のパーキンス氏も「お金を使う能力は年齢によって変わり、同じ金額でも60代より30~40代の方が価値を高められる(費用対効果が大きい)」として、子どもに早めに財産を引き継ぐか、死ぬまでにやりたいことを期間を区切ってリスト化する「タイムバケット」を作成し、実行に移すことを勧めています。重い病気になると、お金がいくらあっても楽しめないが、病床でも思い出(記憶の配当)は楽しめるので、「(お金は)経験のために使うべき」とも述べています。

さまざまなメリットがある「寿陵墓」の建立も選択肢の一つに

そのタイムバケットの一つとしてお勧めしたいのが、お墓を建てることです。生前に建てるお墓を「寿陵墓」といい、長寿や子孫繁栄を招くなど縁起の良いこととされています。また寿陵墓は、相続税の非課税財産になる(故人=被相続人の総資産を減らすことで、相続税の税率が上がらないように調整できる)など、節税対策としても有効です。自分の思い通りの寿陵墓を建て、そこで自分が安らかに眠ることや子孫がお参りに来てくれるようすを想像することも立派な「記憶の配当」になることでしょう。