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2024.08.13

五輪メダルに託された開催国のメッセージ

目次

過去にはメインの素材に「石」を使ったメダルも

第33回夏季オリンピック競技大会がフランス・パリで開催されています。各メディアから日本人選手の獲得したメダルの数が連日発表されていますが、ここではその素材に注目したいと思います。メダルの素材と言えば、金・銀・銅が定番ですが、1994年リレハンメル冬季オリンピックのメダルは、自然との共生を掲げ、スキーのジャンプ台から切り出した石を丸く加工して金属製の枠にはめ込んだものでした。1998年長野冬季オリンピックでは、日本の伝統工芸である漆を金属に塗った、長野県の精密加工技術を融合させたものが採用されました。

自然との調和・共存を目指す精神は東京からパリ五輪へ

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会のメダル(写真上)は、金・銀・銅合わせて5,000個ほど用意されましたが、その原材料はパソコンやスマートフォン、デジカメ、ゲーム機など、企業や一般家庭で使用済みとなった過去2年分の小型家電製品から抽出したリサイクル金属、いわゆる「都市鉱山」からつくられました。その自然との調和・共存を目指す精神は、「史上最もサステナブル(持続可能)な大会」にすることを目標に掲げるパリ五輪にもレガシーとして引き継がれており、今大会のメダルには、パリのシンボル、エッフェル塔の改修の際に発生した廃材の鉄が再利用されているということです。

自分の子孫から労われ、報恩感謝される喜び

お墓も改葬や建て替えの際に、不用になった墓石や外柵などを処分しますが(長年手を合わせてきた仏塔だけは処分せず、新しい墓地の一角でお祀りしたり、産廃業者が管理する専用施設で永代供養してもらうこともできる)、ご先祖様が大変な思いをして建ててくれた墓石を廃材として処分してしまうのは忍びないとして、その一部を再利用したり、数珠や家紋、お地蔵様などにつくり変えて再生利用する事例なども見られます。一つのものを長く大切に使うことは、日本人が古くより美徳としてきたことで、その代表例が和服です。20年以上前に取材した和裁の職人さんによると、和服は何度も仕立て直して再利用・再生するのが前提で、着物がダメなら羽織にして、次に半纏、チャンチャンコ、最後は雑巾になるまで徹底的に使い倒すのが習わしだったそうです。自分の血や遺伝子を受け継ぐ子孫から報恩感謝されることが、ご先祖様にとってどれだけうれしいことか、よく考えたうえで判断したいものです。