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2022.12.26

除夜の鐘と珠数(念珠)に共通する「108」とは

目次

大晦日の風物詩「除夜の鐘」

クリスマスが無事終わり、地元では早くも年明けの初詣に備えて、臨時駐車場の案内板が神社周辺の道路に設置されていました。大掃除やお正月の準備などバタバタしているうちに大晦日になり、年越しそば→NHK紅白歌合戦→除夜の鐘→カウントダウンという定番の流れで新年を迎えることになるでしょう。ところで、除夜の鐘(写真上)はいつ始まったのか、一晩に何回撞くのか、ちょっと調べてみました。

珠数(念珠)の珠の数も108つ

除夜の鐘は、宋代の中国における禅宗寺院の習慣が起源とされ、日本ではこれに倣って鎌倉期に禅寺で朝夕鐘を撞くようになり、現在のように大晦日から元旦にかけて除夜に撞くようになったのは室町期のことで、「年の変わり目に鬼門(北東方向)からの邪鬼を払うために行なわれていた」ということです。撞く回数で最も多いのが108回で、これは人間の煩悩の数とされます。この数は、仏前で合掌礼拝する時に使う(一般に「本連」「二輪」などと呼ばれる)正式な数珠の珠の数とも一致します。その昔、戦乱・飢饉・疫病流行などに悩む難陀国の毘琉璃王がお釈迦様に救いを求めると、「無患樹(むくろじ)の実を108つ糸でつないで数珠を作り、それを手に心から南無阿弥陀仏(仏法僧)を唱え、一つずつつまぐれば煩いはなくなり、正しい方向に向かう」と教えてくれたので、その通りに1000の数珠を作り、親戚や家来に持たせて実践したという話が珠数の起源とされます。

「108」の根拠は、他にも諸説あり

人間の煩悩の数「108」は、六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)をもとにした算出法がありますが、その他に四苦八苦の意味で掛け算の四九(36)と八九(72)を足した数であるとか、月の数(12)と二十四節気(24)と七十二候(72)を足したもので1年を表すなど諸説あります。また除夜の鐘の撞き方も、旧年(12月31日)に107回撞いて、残りの1回を年を跨いで新年に撞いたり、増上寺や浅草寺、成田山新勝寺など年明けの午前零時から撞き始める寺院もあるそうです(高齢化や近隣住民からの苦情により、大晦日の昼間に撞いたり、行事そのものを取り止めた寺院もある)。日本以外では、韓国・ソウルの普信閣(かつて城門の開門時間を知らせるために撞いた習慣に倣って33回撞く)など、各地で行なわれています。何はともあれ、除夜の鐘を聞きながら、心穏やかに新年を迎えたいものです。