2017.12.06
墓地選びのポイントについて(続編)
目次
写真:緑豊かな大型公園墓地「五色台メモリアルパーク(和歌山県海草郡紀美野町)」
亡くなった方の視点で考えてみると…
11月8日公開の記事「墓地選びのポイントはいろいろありますが…」で、墓地選びのポイントについて解説しました。まず、お墓を継ぐ人(承継者)がいるか、いないか判断した上で、①宗教、②立地条件、③価格、④周辺環境、⑤設備の利点などについて検討する必要があると述べました。しかし、それは墓参者=生きている人の立場で考えたポイントでした。もし埋葬(埋蔵・収蔵)者=亡くなった方の視点で考えれば、それとは違う選択肢が出てくるかも知れません。
総人口9,000人に満たない紀美野町が、実は…
その具体例として、和歌山県の「五色台メモリアルパーク」を取り上げてみましょう。同霊園は、和歌山県紀美野町にある緑豊かな大型公園墓地(約5,000区画)で、一般墓所を中心として、ゆとり墓所や芝生墓所、永代供養塔などがあり、全面フラットな墓域で構成されています。和歌山電鉄の貴志駅からタクシーで約10分ですが、事前予約すれば同駅から無料送迎サービスも利用できます。詳しくは同霊園のホームページに掲載されていますが、ここで注目したいのは、総人口9,000人に満たない紀美野町が、実は「日本有数の星のきれいな町」だということです。30年前に環境省が行なった「星空の町コンテスト」で選定されたのです。日本一(開設当時)の口径を誇る公開望遠鏡を備えた「みさと天文台」が同町に整備されたのは、それがきっかけでした。当時は望遠鏡の映像をインターネットで世界中に配信できる世界初のシステムを備えた天文台としても注目されました。
星空以外では花火鑑賞ができる穴場スポットも
つまり同霊園に埋葬されれば、その満天の星空を存分に鑑賞することができるのです。これは埋葬者にとって最高の贅沢だと言えるでしょう。また同霊園は、海南市・紀の川市・紀美野町の2市1町が合同開設した立派な総合葬祭施設「五色台聖苑」と隣接していることも大きな魅力です。ちなみに、同じ「夜空」繋がりでは、11月2本目コラムで紹介した「はびきの中央霊園」(大阪府羽曳野市)も、毎年8月1日に開催される日本有数の花火大会「教祖祭PL花火芸術」(富田林市、光丘カントリー倶楽部)を楽しむ穴場スポットの一つとして知られています。これも新たな選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。