2025.02.17
首都圏で魅力あふれる「古代エジプト」展を開催中
目次
神奈川・横浜では最新技術を駆使した体感型古代エジプト展
昨年から今年にかけて、「古代エジプト」をテーマにした展示会が首都圏各地で開催されています。一つは神奈川県横浜市西区みなとみらいのツタンカーメン・ミュージアム【PLOT48】で開催中の体感型古代エジプト展「ミステリー・オブ・ツタンカーメン」主な見どころは4つで、①世界に3セットしか存在しない130点余りのスーパーレプリカ、②日本映画界屈指の美術チームが(壁画のほか、天井や床の質感まで)完全再現したツタンカーメンの王墓、③カイロのエジプト博物館で3Dスキャンしてデータ化した黄金のマスクや玉座などの遺物、④ツタンカーメンの生涯を感じられるイマーシブなプロジェクション映像などが楽しめます。会期は長めで、今年12月25日㈭まで(火曜休館)となっています。
東京・六本木の特別展には質の高い名品が勢揃い
2つ目は、東京都港区六本木の森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開催中のブルックリン博物館所蔵特別展「古代エジプト」=写真上。こちらは同館が所蔵する米国最大規模の質の高い名品を集めた展示で、彫刻や棺、宝飾品、土器、パピルスをはじめ、人間(2体)や猫のミイラを含む約150点の遺物を3部構成で紹介。気鋭のエジプト考古学者で本展を監修した河江肖剰氏によるピラミッドの最新調査・研究の成果が紹介されるとともに、最終ステージでは、美しい副葬品のほか、葬儀に使われた道具や神々の姿を表したレリーフなど葬送儀礼に関する作品も展示されています。会期は4月6日㈰まで(会期中無休)です。
埼玉・本庄早稲田は古代エジプトの死生観に迫る内容で
3つ目は、早稲田大学文化企画課考古資料館による主催で、埼玉県本庄市の本庄早稲田の杜ミュージアム早稲田大学展示室にて開催中の「古代エジプトの棺と埋葬」展。こちらはエジプト考古学の第一人者・吉村作治氏を中心に結成された同大学エジプト調査隊が発掘した貴重な資料を用いた展示で、古代エジプトの死生観に迫る内容です。会期は5月25日㈰まで(月曜休館。休日の場合は翌日)。5月17日㈯午後には、吉村氏による無料の特別講演会「エジプト発掘最新報告」(定員100名、事前申し込み制)も予定されています。
上記3つの展示会を制覇して、古代エジプトの魅力をぜひご堪能ください。