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ファン必見!「埴輪」テーマの展示会が目白押し

目次

東京で「埴輪」テーマの展示会が相次いで開催

10月から土の芸術「埴輪」をテーマにした展示会が都内で2つ開催されます。一つは、東京国立近代美術館(千代田区)で開催される企画展「ハニワと土偶の近代」=写真上ポスターで、10月1日㈫から12月22日㈰まで(月曜休館)。企画の意図は、出土遺物(ハニワや土器、土偶)に向けられた視線の変遷を探るもの(「縄文vs弥生」でもなく、あるいは岡本太郎とイサム・ノグチによって見出された美的価値「原始の美」でもない、新たな視点からのアプローチ)で、多角的な視点でその魅力に迫ります。もう一つは、東京国立博物館・平成館(上野公園)で開催される特別展「はにわ」で、10月16日㈬から12月8日㈰まで(月曜休館)。同展では(一部除き、会場内撮影もOK)、同館の代表的な所蔵品で解体修理後初のお披露目となる「埴輪 踊る人々」(6世紀、埼玉県熊谷市、野原古墳出土)をはじめ、埴輪として初めて国宝となった「埴輪 挂甲の武人」(最高傑作の5体が勢揃い!)などが展示されます(来年2025年1月21日㈫~5月11日㈰、福岡県太宰府市の九州国立博物館でも開催予定)。

古墳時代の祭祀観や死生観を反映

埴輪の起源は、考古学的には吉備地方(現在の岡山県全域と広島県東部などにまたがる地域)の墳丘墓に見られる(墳墓上での葬送儀礼に用いた)特殊器台・特殊壷にあるとされ、それが3世紀後半に登場する円筒埴輪と壷型埴輪に発展し、次いで4世紀に家形・器財形・動物形(鶏)が出現し、5世紀以降に人物埴輪がつくられました(その後、古墳時代の終焉と共に消滅)。現存最古の埴輪は、3世紀後半の前方後円墳(岡山市の都月坂1号墳)から出土した円筒埴輪とされています。それらの制作意図や目的などは諸説あり、推測の域を出ませんが、いずれにせよ古墳時代の祭祀観や死生観を反映させたものとして国内外から注目を集めています。

ブーム再来!? オリジナルグッズや特別イベントの開催も

9月17日付けの本コラムで、明治天皇の玄孫に当たる竹田恒泰氏(㈱前方後円墳代表)が考案した古墳型の樹木葬「古墳墓」を紹介しましたが、それと併行して埴輪を使った各種事業(設計・制作・販売)も展開される見通しです。冒頭の両展では、記念グッズの販売や特別イベントなども企画されています。古代の人々がどのような思いで埴輪を制作したのか、あれこれ想像しながら鑑賞されるとよいでしょう。