ユニークで奥深い「お寺の掲示板大賞」決定！

2022年大賞は10歳の男の子の作品（絵・文字）に

お寺の入り口付近にある掲示板には、人としてあるべき姿や法話、人生哲学などを短文で説いた、実に奥深く有難い、時にはくすっと笑えるような言葉（標語）が貼られています。そのインパクトやユニークさなどを競う「輝け！お寺の掲示板大賞」（https://www.bdk.or.jp/kagayake2022/。主催＝公益財団法人仏教伝道協会）の今年の受賞作品が決定しました。今年2022年の仏教伝道協会大賞は、10歳の男の子が文字と絵を書いた「武器を捨て　数珠を持とう」（京都市、龍岸寺＝写真上）でした。同協会の公式サイでは、長期化するウクライナ情勢に触れて、『仏説無量寿経』にある「兵戈（ひょうが）無用」（＝武力も兵力も必要ない）という言葉を引用し、「武器を捨てて、数珠を持ち、拝む心（敬い感謝する心）を大切にしてほしい」とコメント（講評）を寄せています。

過去の受賞作品も秀作ばかり

同サイトには、過去の受賞作品も掲載されていますが、どれも秀作ばかり。たとえば、「仏の顔は何度でも」「ほとけさま　ごせんぞさま　おてんとさま　おたがいさま　おかげさま」（広島市、超覚寺）。「コロナよりも　怖いのは　人間だった」（熊本県球磨郡、明導寺）。「届いてます！南無阿弥陀仏の摂取券　予約は不要　心配も無用」（北九州市、永明寺）。「一人じゃさみしい　二人はわずらわしい」（中津市、正行寺）。「また失敗　また々失敗　だからなに！」（松江市、円成寺）。「我輩は　凡夫（ひと）である　自覚はまだない」（宇佐市、専光寺）。「ボーっと生きてもいいんだよ」（加賀市、恩栄寺）。「おまえも死ぬぞ　釈尊」（岐阜県、願蓮寺）。「NO ご先祖、NO LIFE」（京都市、龍岸寺）など…。また本イベント以外の番外編として「世の中が便利になって一番困っているのが実は人間なんです」（浜松市、芳鮮寺）、「私のお墓の前で泣かないで下さい。そこに、私がいます。千の風の中にもいます。そして、あなたの心の中にいます。だから、死んでなんかいません。」といったものもありました。

あなたの人生を変える「運命の言葉」

菩提寺でもない限り、地元のお寺に足を運ぶ機会はほとんどないと思いますが、こんな掲示板を見かけると、つい山門をくぐってみたくなります。普段の散歩コースや外出先でお寺の近くを通ることがあれば、掲示板をぜひ覗いてみて下さい。あなたの人生を変える「運命の言葉」に出会えるかも知れません。