2020.07.15
「インターネットでお墓参りが出来るサービス」についてのアンケート調査を実施
目次
年代が高くなるほど否定的な傾向があるが、年代が若くなるほど肯定的な回答。将来的にインターネットを利用したお墓参りサービスの可能性が感じられるアンケート結果に。
石材業界唯一の経済産業省公認団体「全国石製品協同組合(以下 全石協)(東京都港区、理事長 加登隆三)」は、新型コロンウイルス感染症に伴う、あらゆるサービスのオンライン化する現代の中、”お墓参り”のオンライン化をテーマにそのニーズを探るべく、全国30代以上 男女 3,056名を対象に「インターネットでお墓参りが出来るサービスに関するのアンケート調査」を実施いたしました。得られた回答結果の概要をまとめました。
【アンケート結果サマリー】
◇インターネットでお墓参りを”利用したい”答えた人は21%。一定のニーズはあることがわかった。一方、利用したくないと答えた方は55.5%、”どちらでもない”と合わせると約8割の人は、現段階では必要性を感じていないことが大勢を占めることがわかる。
◇男女別でみると、男性より女性の方が、5.3ポイントであるが、”利用したい”と思う人が多かった。
◇年代別では、30代が最も利用したい層が多く、逆に70代の人が、利用には否定的な回答が得られた。高い年齢層になればなる程、インターネットでお墓参りすることに否定的であることがわかった。
― お墓に関するアンケート調査概要 ―
【調査対象】全国 年1回以上お墓参りへ行く人 30才代以上 男女
【調査期間】2020年6月5日~2020年6月30日
【調査方法】インターネット調査
【有効サンプル数】 3,056名
【調査結果】
Q パソコンやスマホを利用して”インターネットでお墓参りができるサービス(実在のお墓をライブカメラで確認できる形式や、実在しないバーチャルのお墓を表示する形式など)”について、利用したいと思いますか?(※対象者:年に1回以上お墓参りへ行く人)
インターネットでお墓参りを”利用したい”(とても利用したい・まあ利用したい)答えた人は21.0%で一定のニーズはあることがうかがえます。一方、 利用したくない(全く利用したくない・あまり利用したくない)と答えた方は55.5%、”どちらでもない”と合わせると約8割の人は、現段階では必要性を感じていないことがわかりました。
■男女別
男女別でみると、利用したい(とても利用したい・まあ利用したい)と回答した人は、男性と比較して女性が、5.3ポイント上回りました。
■年代別
年代別では、30代が最も利用したい(とても利用したい・まあ利用したい)層が多く、逆に70代が、利用には否定的な回答(全く利用したくない・あまり利用したくない)でした。高い年齢層になればなる程、インターネットでお墓参りすることに否定的であることがわかりました。また、年に2回以上お墓参りをする人の中で、特に30代男性については、”利用したくない人”を”利用したい人”を上回る結果となりました。
《まとめ》
“インターネットでお墓参り”というサービス自体が、具体的に商品化されていない現状で、かつ、消費者の中に既存概念として存在しないサービスについてのアンケートとしては、大多数が”利用したくない”または”わからない”という回答になったのは、必然的な結果といえます。しかし、女性や若年層(30代・40代)が肯定的な意識を持っていることがわかりました。また、年に2回以上お墓参りへ行く習慣がある30代男性について、「利用したい」と回答した人が、「利用したくない」と回答した人を上回ったことは、将来的にインターネットを利用したお墓参りサービスの実現の可能性が感じられます。
新型コロナウィルス感染症拡大防止により消費者の生活様式が大きく変わろうとしている。日本人がお墓参りを通じて供養することに変化はないが、そのお墓参りの在り方については、供養業界から消費者への提案次第で、大きく変化する可能性もある。我が国においては、お墓そのものが、先祖と家族や親族を繋ぐ心の拠り所となっています。この機能を損なうことなく、新しい価値とソリューションを提供できる事業者が消費者の信頼を得る事となるのでないかと考えます。
全石協は、今後も、個人や家族のライフスタイルに対応した多様なお墓のニーズに応えられるよう、供養文化や正確な墓地・墓石情報の提供に努めてまいります。