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日本の「音楽葬」の原点は奈良時代!?

目次

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日本における開眼供養の始まり

お墓や仏像の建立、あるいは仏壇(位牌、掛け軸など)を購入した際、そこに仏様の魂を入れるために僧侶を呼んで読経してもらう「開眼(かいげん)供養(法要)」。「お性根(しょうね)入れ」「入魂式」「(たま)(霊)入れ」などとも言います(ただし浄土真宗では「亡くなると成仏し、魂は現世に残らない」と考えるため、「入仏式」「建碑式」「御移徙(おわたまし)」などと呼ぶ)。その始まりは奈良時代、聖武天皇が東大寺の大仏を造立した時とされ、大仏殿の前で開眼供養が盛大に執り行われたことが『(しょく)日本紀』などに記されています。それによると参列者は1万人余りで、音楽や踊りなどの催しがあり、とても賑やかだったそうです。昨今は葬儀やお別れ会、法要などで故人が好きだった音楽や思い出の曲、雰囲気に合ったBGMなどを流す「音楽葬」(あるいは献奏)が増えつつありますが、実は奈良時代にも似たような儀式が行なわれていたのです。

墓石に歌詞を刻んだ「セイキロスの墓碑銘」

墓石に歌詞を刻んだ「セイキロスの墓碑銘」(推定BC2~AC1世紀頃、デンマーク国立博物館所蔵)は、完存する世界最古の楽曲として知られています。僧侶による読経も一種の音楽と言えますが、音楽と供養(儀式)には何かしら深い関わりがあるのかも知れません。

よく使われる音楽葬の定番曲とは

音楽葬の定番曲としては、クラシックでは『カノン』(バッヘルベル)、『G線上のアリア』(バッハ)、『別れの曲』『アヴェ マリア』(シューベルト)など、洋楽では『アメイジング グレイス』『星に願いを』『オーバー・ザ・レインボー』『エデンの東』など、邦楽では『川の流れのように』『精霊流し』『秋桜(コスモス)』『早春賦』『時代』『千の風になって』などがよく使われるそうです。音楽に関心のある方なら、曲名を聞いて「なるほど!」と共感・納得されることでしょう。
ちなみに、私が個人的によいと思っているのが『糸』『ひこうき雲』『ノクターン』『カンパニュラの恋』『アナザー・チャンス』『エイリアンズ』『チェンジ・ザ・ワールド』『ユウ・アンド・ユア・ハート』など。歌詞の内容はともかく、どれも理屈抜きで感情に訴えかけてくる(心の琴線に触れる)名曲ばかりです。皆さんは音楽葬でどんな音楽をかけてもらいたいですか?