2018.03.08
「インターネットでのお墓(墓石)購入について」アンケート調査を実施
目次
~9割の人に知られていないインターネット墓石購入サービス。利用意向も1割にとどまる~
石材業界唯一の経済産業省公認団体「全国石製品協同組合(以下 全石協)(東京都港区、理事長 太田明)」は、お墓(墓石)をインターネットで購入する事に関する消費者意識を把握するため、アンケート調査を実施し、得られた回答結果の概要をまとめました。
昨今、低価格を売りに、インターネットで人手を介さずに直接墓石の見積と購入を行える仕組みが登場し、インターネットやマスメディアでも多く取り上げられています。
全石協では、消費者がこのサービスをどう認識し、どのように思っているのかを調査するためにアンケートを実施しました。
【アンケート結果サマリー】
◆インターネットで墓石を購入できることを「知らなかった」が88.7%
◆インターネットで墓石を購入したいと思いますか?は「絶対に購入したいと思わない」「どちらかと言えば購入したくない」の合計が7割以上、「是非、購入したい」「どちらかといえば購入したい」の合計は1割にとどまる
◆インターネット購入したくない人の不安点は「アフターフォロー体制が不安」が37.5%で最多、購入したい人の最多は価格の分かりやすさ(32.9%)
― お墓に関するアンケート調査概要 ―
【調査対象】 全国20才以上~69才以下 男女
【調査期間】2018年2月5日~2018年2月28日
【調査方法】インターネット調査
【有効サンプル数】 3,115人
【調査結果】
■「インターネットでお墓(墓石)を購入できることをご存知ですか?」について
インターネットで墓石を購入できることを知っているかどうかについて、「知っている」との回答は11.3%だった。昨今、人手を介さないことでの低価格を実現できるとして、インターネットによる墓石の見積もり、販売サービスが登場しているが、サービスの存在については9 割近くの回答者が「知らない」という結果になった。
■インターネットでの墓石購入意向について
「インターネットで墓石を購入したいと思いますか?」の問いには、「絶対に購入したくない」が55.8%と最多で、続く「どちらかと言えば購入したくない」(17.6%)と合わせると、7割以上の人が購入したくない結果となり、「是非、購入したい」「どちらかといえば購入したい」の合計は1割にとどまった。
また、「購入したくない」と答えた人(1,513人)にインターネットで墓石を購入する場合に最も不安な内容をたずねたところ、「アフターフォロー体制が不安」が37.5%で最も多く、次いで「運営主体に不安」が32.8%となった。一方、インターネットで墓石を購入したい人(325人)にその価格の分かりやすさがトップとなった(32.9%)。
《まとめ》
インターネットでのお墓の購入についての認知度は約1割ほどでまだまだ低い。実際にインターネットで購入したいと思っている人も約1割に過ぎず、消費者の大勢は求めていない。
一番の理由は「アフターフォロー体制が不安」という回答から、お墓は購入以降の購入元(石材店)アフターフォローを強く求めていることがわかる。お墓やお墓の購入の知識や方法を調べたり、石材店への資料請求を行う際にインターネットが頻繁に活用されるようになったが、インターネットで直接購入する、いわゆるEC(エレクトロニクス・コマース)での取引は現段階では求められていないことが明確になった。
AI等の発達と消費者の認識の変化により、このアンケートで浮き彫りになった消費者の不安の払拭が出来るサービスが登場しない限り、お墓(墓石)のEC化の進展はなさそうだ。
◆「全国石製品協同組合」(全石協)とは
全国石製品協同組合(全石協)は、全国47都道府県の石材会社及び同関連会社が結集し強力な組織化と連携のもと石材業界の指導的役割を担うとともに、消費者ニーズへの的確な対応と石材業界の健全な発展を目指す団体です。全国石製品協同組合では、日本人が大切にしてきた供養文化を守るべく、消費者に正確な情報をご提供し、石材業界の健全な発展を目指してまいります。
【商号】全国石製品協同組合(経済産業省認可 2012004情第5号)
【設立】2012年11月22日
【所在地】東京都港区芝大門2丁目9番14号5階