2018.05.30
知られざる霊園の魅力シリーズ・第5弾
目次
滋賀県初のガーデン墓苑としてオープン
滋賀県初のガーデン墓苑として2015年10月、大津市にオープンしたのが「琵琶湖・堅田ふれあいパーク」です。最寄りのJR湖西線・堅田駅から徒歩14分。墓域全体がバラなどの花と緑に包まれた癒しの空間になっています。墓所のタイプは、一般墓所・永代供養墓・樹木葬の3種類。さらに永代供養墓は家族・夫婦・一人用があり、一般墓所と永代供養墓の夫婦用はペットと一緒に眠ることもできます。琵琶湖の中央部に架かる琵琶湖大橋の西側にあるので、その対岸にある守山市や野洲市、草津市、近江八幡市、栗東市などからのアクセスも便利です。
伝統と格式だけではない、親しみやすい一面も
琵琶湖・堅田ふれあいパークの経営主体は「三井寺」こと天台寺門宗の総本山・圓城寺です。弘文元年(672年)創建の古刹で、同寺に伝わる「弁慶の引き摺り鐘」や「三井の霊泉と九頭竜神」「観音さまの御遷座」といった数々の伝説が、その歴史の長さを物語っています(詳しくは同寺ホームページをご覧ください)。昨年12月26日付けの本コラムで取り上げた日本最古の巡礼の道「西国三十三所巡礼」は、実は同寺の行尊や覚忠といった高僧が巡った修験の道が起源とされています。同寺が所蔵する国宝だけで10件(64点)、重要文化財も42件(720点)あり、庭園(2件)も名勝史跡になっています。またコンサートや茶会といった各種イベントのほか、潅仏会(4月8日=釈尊誕生日)や三井寺千団子祭(5月中旬頃の土日)、本山採灯大護摩供(7月22日)などの法要行事も盛んに行なわれています。さらにオンラインショップでは、同寺広報僧「べんべん」のマスコットグッズや金堂のペーパークラフト、境内に咲く桜をイメージした白色顔料「胡粉」のネイルケア商品なども販売されています。
歴史ある寺院の霊園に墓地を持つ魅力
琵琶湖・堅田ふれあいパークは、宗教不問で契約しても檀家になる必要はありませんが、歴史ある圓城寺の経営する霊園に墓地を持つことは、使用者として誇らしい気持ちになります。同寺でいただける御朱印だけで12種類もあります。琵琶湖・堅田ふれあいパークの契約を検討されている方は、霊園だけでなく、三井寺にもぜひ足を運んでその魅力を感じてほしいと思います。