2017.08.11
仏教の開祖・お釈迦様ってどんな人かご存知ですか?
目次
生誕地はどこ? 生没年はいつ?
仏教の開祖は、お釈迦様です。しかし、名前は知っていても、どこの出身で、どんな人で、どんなことをしたのか、明確に答えられる人は少ないと思います。そこで今回はお釈迦様について、いろいろ調べてみました。
まず名前について。釈迦(釈迦牟尼の略称)は出身種族である釈迦族(シャーキャ族)、あるいはその領国シャーキャ国を示す名称で、牟尼はインド宗教界の尊称です。世俗名はゴータマ・シッダルタと呼ばれていました。仏陀という呼び方もありますが、これも尊称で「目覚めた人」を意味します。
生没年については諸説あり、定かではありません。生年は紀元前5~6世紀とされ、没年は古代インドで仏教を守護したアショーカ王の即位年(紀元前268年頃)を基準に推定されています。生誕地はネパール南部の小さな村ルンビニで、生まれてすぐ7歩ほど歩いて、右手で天を、左手で地を指し、「天上天下唯我独尊」と唱えたとの逸話を残しています。
若くして結婚、出家、解脱を経て、80歳で入滅
立派な青年に育った釈迦は16歳で結婚し、子を授かりますが、29歳で出家します。そして6年間、厳しい修行に励み、死にそうな経験もしますが、人生の苦しみは根本的に解決できないと悟り、苦行をやめます。そしてブッダガヤの菩提樹の下で「いまここで解脱できなければ、死んでも構わない」という固い決意で瞑想に入ると、魔神マーラが現れて邪魔をしますが、これを退けて悟りを開くのです。出家後、釈迦に同行していた五比丘(最初に弟子となった5人の修行者)との再会及びサールナートでの最初の説法(初転法輪)など話は尽きませんが、80歳のときクシナガラでその生涯を閉じます。これら重要な場所(太字部分)はいまでも仏教巡礼の四大聖地となっています。
お釈迦様のご遺骨は日本にも…
なお、1898年にインド・ネパールの国境付近で発見された骨壷内の遺骨は、最も信憑性の高い真舎利(お釈迦様のご遺骨)とされていて、その一部は愛知県名古屋市の覚王山日泰寺の奉安塔に安置されています。一度訪れてみてはいかがでしょうか。